『多少馬鹿でも、小間使いは従順たれ』(訳:可愛ければいいんじゃない?)

 



…なフィンガーフート家の教訓があった為か、あんまり頭が良くならないまま、そのぼんやりとした気質で育ってしまったカイカだった。
さすがに口に出しては言えないが…あんまりにもアレだった為、エレノア様命令により、少し知力を付けさせられる事になった。…というような話。



問い1
タロウくんとジロウくんがまんじゅうを6つと8つ持っていました。ふたり合わせるとまんじゅうはいくつ?また、それを2人でなかよくわけたらいくつずつ食べれるでしょうか?

答え。全部食べたいです。


スパーン!!


…サロンの中で小気味の良い音が響いていた…。
ヒルダの店のカウンター。そこにテッドとカイカは腰掛けて、勉強の最中だった。…そして、テッドの手には先程使用された凶器、ハリセンがあったりする。(何しろハリセンは音は派手だが、痛みが少ない、躾にはもってこいだろう。)

「お前な…」
「〜〜〜(痛いらしい)」

額に青筋を浮かべてテッドは、大きく息を吸い込んだ。


「真面目にやれ!」


「…やってる」

無表情ながら、泣きそうな目でマリンブルーの目でカイカは相手を見上げた。
こう、うっ!;と来る物があるのだが、さすがのテッドもこんな答えを出す相手に容赦が出来るはずがない…。

「余計悪いぞ…(怒)」
「………(反省)」

何故だか教育を押し付けられてしまったテッド…その理由は一番カイカを言う事が聞かせられて暇をしているという事だろうが…テッドも勉強が好きな訳ではないので余り良い配置とは言えまい。

「…はぁ〜…」
「…」

何か色々と諦めて、問題の書かれた紙をくしゃくしゃと丸めて、ポイッと捨てる。



「これは問題が悪いんじゃない?カイカにまんじゅうなんて単語出したらさぁ…」
「まあ…そうなるわな、」

あはは☆と暢気に笑っているタルとジュエルを横目で見つつ、テッドは呟いた。

「…だったらアンタらがやればいいだろ?」

(一応相手は可愛いハニー?な為)やらせたい訳ではなかったが………ここまでアレだとちょっと匙を投げたくなってしまう。
そして言われたカイカというと、リタポンをしようと逃げ出しかけていたのだが…その言葉に直ぐさま、キチッ!とテッドの隣に座った。…しかも少々テッドに寄り気味でだ、その心は「(テッドでなきゃ)いやいやっ」という意味だろう。ついでにきゅっ、とカイカは袖を掴む。


「………」
「てっど。」

むすっとした顔をしながらも、テッド顔が少し赤くなっている事を周りの者は見逃さなかった…。
ぷっ…と至る所で吹き出す声が聞こえ…、




「ギャー!!ソウルイーターがーっ!!;」



ちょっと吸われた。




 





常識問題1。(エレノア様作成課題)
目の前に裸の変態男がいます、その人は「にぃちゃん一発やらせてくれへんかぁ〜?ハァハァ…」と言っています。貴方はどうしますか?

答え。よくわからないが頷く。


スパーン!!(怒)



…まだまだ音が鳴り止む事はなかった。


終わる