引きずられるように歩くカイカと、それを引きずるテッド。
怒りを露にしているテッドと対称的に、カイカは未だ何故テッドが怒っているのか解らず、頭の上に疑問付が飛んでいる様子だ。

「……………(怒)」
「…」

それが更に怒りを注いでいる事はわかる為、カイカは何も口を挟まないようだ。
部屋に連れ込まれ(てい!とベットに投げられ)、2人きりになってからカイカはようやく口を開く。

「てっど」
「何だよ?」
「怒ってる。」
「………何でか解るか?(怒)」
「………」

答えずとも、視線が「わかりません」と断言していた。
むしろ解っているなら、テッドもここまで怒るまい。(…多分。)

「大体お前は…ッ!」
「…」


ぎゅぅ。


……怒りのあまり(ベットで妙な体勢で転がる)カイカに、顔を近付けて説教をすると…何を思ったのか唐突に抱き着かれた。
こう、美味しく召し上がれ?みたいな態度だ。

「〜〜〜〜〜(怒)」
「?」

本人に他意はないのか、カイカは不思議そうに首を傾げた。

「〜〜〜そういう意味じゃないッッ!!(怒)」
「???」

そういう意味もこういう意味もないのだが、テッドはカイカを再び放り投げ、カイカは再びテッドに放り投げられた。

「いたい。」
「大体ッ!何で身体を他のヤツに触らせてるんだよ!!(怒)」

堂々巡りの説教を延々と行う。

「ごめんなさい?」
「謝るな!(怒)今後の対策を考えろッ!!」
「…」

難しい…と首を傾げる仕種を見せるカイカ―――にぷちっとテッドは本切れした。





「ふ」

俯せられ、延々身体(主に尻)を触られ続けられたカイカは色んな意味で息絶え絶えだ。
枕を顔に抱えさせられたまま、ピクピクと僅かな反応を見せるばかりの様子に…卑猥な目に合わされたのは確実だ。

「で? 他に触られた場所は?(怒)」
「な…ぃ……も、さら…せ…に」

ふうゅ〜と魂が抜けるような状態で、カイカはもう触らせませんと宣言させられている。
………健全に状況を例えて言うなら、くすぐりまくった末に「触られる」→「辛い」と無理矢理理屈を覚えさせたのだ。

「――よし。」

気が済んだのか、テッドは怒気を治める。

「……てっろ…」

…が、ある意味テッドはスッキリしたとは言え、欲望的には互いに全くスッキリしていない。
無表情に見える顔を、今は欲情で瞳を潤ませ、とろんとした表情に変えたカイカ…。舌っ足らずな様子がまた妙にそそる状態になっている。
力が抜けた様子のままカイカは身をよじると、テッドに顔を寄せ…続きをねだるように腕を舐めた。
―――――当然、(自分もいっぱいいっぱいだった)テッドは美味しく頂いた。






「ふっ…熱っ…あつっ…」
「締めるな…ッ!!

抵抗なく相手を内に飲み込む様子を見せるカイカは、それでもいつも以上に熱を持った性器が入り込むのに耐え切れず、上へと身じろぎ逃げようとする。

「こらッ待てって…」
「―――ふあっぁ…っ」
「っぅ〜〜;」

押さえられ、無理矢理奥まで熱を埋め込まれたせいで、既に焦らしに焦らされていたカイカは敢え無く身体を跳ねさせて精を放った。
その痙攣に釣られてテッドも中に放ってしまい、内側から焼かれる刺激に更にカイカは身悶える様子を見せる。

「……大丈夫か…?;」
「ひぅ」

弄る間もなく精を放った性器を、あやすように撫でて…から逆効果だったかと気付くテッドだ。
意識を飛ばしそうになっている相手を、さすがに虐めるつもりはない。
…というか、一度出しただけで気を失われると、テッドの方が虐められている気分になるだろう。
荒く息を吐いているカイカを見遣り、一度退こうと身を動かすと相手が何か言おうとしているのに気が付いた。

「は、ふ…っ」
「なんだ?」

顔を近付けて聞くと――…


「もっと…」


欲望で上気した顔で言われ、テッドはそのままぷちんと理性を失った。
衝動に突き動かされるまま、目の前の唇に噛りつくとすぐに相手も反応を返し――――あれよあれよと2ndに突入した…。







「―――所で、いつまでヤッてるかどうやって調べるんだ?」
「覗く。」
「無理だろ!後で殺されるぞ!」

…取り敢えず、2人が揃って目撃されたのは新年が明けてからだったが、賭の勝者は決まらなかったようだ。

 

 

 

くっ…;時間切れの為、中途半端な事に…!;
せっかく去年続きの希望を頂いたのに…orz
なかなかエロスは難しいです;生温い…(怒)
精進せねば…!