オベル風衣装
猫耳
魔女っ娘
ドレス
チャイナ服…


「う〜ん…?;似合うような似合わないような??」
「カイカは身長がありますから、
  このナース服?と言うのは割りと似合っているのですが…」
「使用用途がよくわかんないしね。やっぱりこのメイド服にしようよ!」
「そうですね、」
「じゃあカイカ、こっちに着替えて〜」
「…」

こっくり、と頷きカイカは抵抗も抗議もなくメイド服を着始めた。
元小間使いという事からか、カイカはメイド服がよく似合っていた。
…………よく似合ってはいたが……っ


「……………何やってるんだ…?」


「「「テッド。(てっど)」」」

女装は女装である。
テッドは(開きっぱなしになっていた)カイカの自室のドアをノックせずに開いた事を、心から後悔した。

「何って…ハロウィンの衣装合わせ。」
「折角ですから、カイカに1番似合うものをと選んでいるんです。」
「…?」
「〜〜〜〜〜〜;」

フリルは多少使われているものの、膝下丈のスカートや質素な造りのデザインは、確かにカイカに似合っていた。
滲み出る下働きオーラが、更に背徳的な魅力を引き出している感じで。
しかし…―――何故に女装だっ!

「…何で女装だ?」

…一応聞いてみた。しかし…

「可愛いから。周りからの希望もあったし、」
「似合ってると思いませんか?」

答はあっさりしたものだった…。

「そういう問題かッ!!(怒)カイカ…ッ!オマエも好い加減抵抗しろッッ!!(怒)」

怒りのあまり、拳を振り上げてみたものの―――!

「…」

―――上目使いで、頭を抱えるメイド―――

「…くっ!;」

…………テッドは、振り上げた拳を下ろす事が出来なかった…。

(これがメイド効果か…!;)

「〜〜〜クソッ!;」
「、てっど。」

このままメイドなカイカの近くにいると、人間がダメになる…!と必死に部屋から出るものの、カイカは慌てて(でも無表情)テッドの後を追って部屋から出て来てしまった。



「メイド…!!」
「カイカ様がメイドに!!?」
「生メイド!?」
「メイド!?猫耳は可か不可か!?」



その為、ぞろりと船員(と書いてカイカファン、又は変態と読む。)が沸いた。

「メイド!メイド!」
「カイカ様、スカートの下はどうなってるんですか?」
「フリル…いや、ガーターだ!ガーターだけは外せないッ…!」
「こ…これは…!カボチャバンツ!?」←捲くられたらしい。
「これはこれで有りだ。」
「萌えだ。」
「カイカ様、是非ご主人様と一言!」
「『ごしゅじんさま』。(?)」


うおぉおおおおおお…!


「散れーーーーーッッ!!(怒)」


叫べども散らなかった為、メイドカイカ(もはやハロウィンは関係なくなっている…)を強制連行する羽目になった。





「……………」
「…」
「……………」
「…」
「……………」
「…」

睨むテッド。
床の上で正座をするカイカ(メイド)。
…異様な光景だが、至って真剣な雰囲気だ。
暴徒と化した船員達を1人で血祭りにあげたのだから、テッドの不機嫌も当然の事だろう。
何よりも、カイカ本人の危機感のなさが、テッドの怒りに拍車をかけている。

「…」

カイカも『悪い事をした』という事は理解している為、反省したように床に座っているが…テッドが怒っているから反省しているに近い。

「ごめんなさい?」
「………(怒)」

それがテッドにもわかっている為、何で怒ってるのか当ててみろ。といった感じで黙ったままの態度を崩さない。

「…、」

そしてカイカは、ふいにハッ!とした表情(傍目には無表情)になり、懐から冊子を取り出した。無論、胸元を開けてだ。

「――ごしゅじんさま?」
「ッッ!?;」

………冊子には、『メイド読本〜テッド攻略のススメ〜』とか書かれていた。

「もうしわけございません。」
「〜〜〜〜〜悪かった、オレが悪かった。怒ってない、いたたまれないから止めろッ!!;」

はまり過ぎていて、逆にいたたまれない気持ちになるようだ。
テッドは頭を抱えて撃沈する。
というか、元からメイド服に決定していたのか…攻略本まで作られていたらしい。

「ごほーし?します」
「…………………」

カイカの過分な一言に、ぷちっとナニカが切れた。(多分、理性とかそういった大事なモノ)






「ん、んんんんっ」

床に跪いたまま、頬を上気させ自分の股倉に必死に奉仕するカイカ(メイド)は、可愛いとかそういう以前に、興奮する。

「…っは、」
「く、ぎゅ。」

興奮がカイカの口腔内にも伝わり、カイカが無意識なのか涙で潤んだ目で見上げて来た。

「…悪い;」
「ん、む。く」

しかしこればかりは、どうにもならない。
早く出して楽にしてやろうにも、カイカは必死なものの拙い動きで性器をむぐむぐ口に含むばかりで、(テッドにとっても割と)生殺しなのだ。…正直、気持ち良いと言えば気持ち良いが。

(メイド服……さっきカボチャパンツって言ってたよな…)
「んっ!」

ふと気になり、少しだけ腰を上げて床にしゃがむカイカのスカートを捲くってみたものの―――当然、奉仕中の熱がカイカの咽に押し込まれた形になる。(ちなみに見事に白のカボチャパンツだった)

「うッ;」
「〜〜ケホッ!〜〜!…ッ!」

瞬間、締め付けられた刺激に出しそうになるものの、激しくカイカが咳込んだのに気を取られ、精を吐き出すタイミングを見失った。

「〜〜だ、いじょうぶか…?」
「…っ(こっくり!)」

…必死に取り繕うものの、大丈夫でないのはテッドの方だ。行き場を失った熱が、早く出させろと暴走している。
カイカは、唾液塗れになった口を拭いながらも力強く頷き、必死に『ご奉仕』にトライし直している。

「上、上がれ。」
「…(こく)」

それを一旦阻んでベット上にカイカを引き上げる。
先程中途半端に見たスカートの中身を、今度はしっかりと捲くり上げて露にする。

「ん。」

下着に色気はなかったが、手でなぞると色気のある声は上がった。

「てっ、ど…」

ベット上にくの字で横たわるカイカから、「どうすればいい?」と窺うように(羞恥はなく身体に正直に興奮した様子の、)視線を送られ、妙に揉みくちゃにしたい気持ちに駆られた。
…………代わりに、下着を脱がせた尻を揉みくちゃにして、性器の先を口に含ませて顔と口腔に精液をぶち撒けた。








翌日。

「! とりっくおあとりーと、」
「…そう言えば……;」

うっかりハロウィン本番を忘れたテッドは、頭を抱えて沈没し……冷やかされる覚悟を決めた。(「二人だけで二日間もハロウィンー?ひゅーひゅー♪」と。)
どの道メイド服は着れる状態ではなかったし、着せるつもりもなかったからだ。前者は『カイカ』も『メイド服』も。後者は『公衆の面前で』と『今日一日も服を』の意味である。


泣いたのは、ハロウィンでメイドのカイカを見られるといそいそとまんじゅうを準備した船員らだったという…。(カイカは気にせずハロウィンの翌日にまんじゅうをもらったらしい。)

 

 

 

 

ぷちエロスに走る。
…書きたい所まで書いて、後は投げました♪てへv
…のような作品です。(吐血)