かくれんぼする人♪この指とまれ〜!

 

 



…こしあん軍、巨大オベル船改め、まんじゅう号…現在そこでは、そのリーダーカイカが捜索されていた…。

「カイカー!」
「カイカ〜?」

捜索開始から既に2時間…未にその足取りは掴めていない…。
そう、彼は今かくれんぼの真っ最中であった。…それが始まってしまった為の騒動かもしれない、いや間違い無く。

 


−リプレイ−

…お馴染み3人娘がかくれんぼをしよう!という話を発足させていた。
そしてそれに…

「カイカさんも〜♪」
「うん」

カイカが参加してしまった…。

「かくれんぼー!」
「鬼は誰ですか〜??」
「じゃあ、ラグジーくん!」
「えええぇえ!??;出来る、かなぁっ…頑張るっ」
「じゃあ、いっくよー!」
「きゃはははー♪」
「…(♪)」

そんな中、タルがエレノアから話がある云々での命を受け、カイカを呼びに来たのだが…

「カイカーエレノア様が大事な話があるって…」

ばらばらッ!(4人が隠れ散らばった音)

…捕まる筈がなかった…。


ラグジーの、「いーちっにぃーいっさーんっ…」と数を数える音が聞こえる中、タルは呆然としてしまった…。身長差は結構ある筈なのに、カイカは見事に子供の中に溶け込んでしまった為、一瞬誰が誰やらわからなくなったのだ…。

「かっ…カイカー!?;」

タルの声が響き渡る…。

(リプレイ終了…)




2時間を軽く回った頃…ようやく捜索に加わった面々は匙を投げ出した。
こんな事をやるのには自分たちは適さない、もっと別に適任者がいる、と。
…で、連れて来られた人物は…

「オイ…(怒)」

関わりたくないって言ってるだろうが…(怒)と顔に書いたテッドの姿がサロンにあった…。

「そ、そこを何とかった、頼みます…!;」
「…一声でいいのです、」
「そう一声、お前の一声でいいんだ」
「多分ね〜;」
「は?」

大勢に詰め寄られ、一声で良いと言われたテッドは何が何だかわからない。
………いや、

(まさか…)

テッドは大きく息を吸い込んだ、そして…

「…カイカー!」



…。



…と、たたたたたたたたっ!
軽やかとはとても言えない足音が、遠くから駆けて来た。
そしてサロンの扉が開く!

「………」
「?」

呼んだ?とばかりにカイカがやって来た。…しかも何故か全身がびしょびしょだ。

「カイカさん見ーつけ!」
「………;」

まだかくれんぼを続けていたらしい子供らに言われ、カイカは残念そうに首を傾げた。
…そしてそんなカイカの姿に、一同はほっ…;と安堵の息を付いたのだが、テッドのみは顔に影を作ってカイカに問い掛けた。

「カイカ…おまえどこに今まで隠れてた…?」
「?釣場に…ぶら下がって…」

…つまり、海の中。


すぱーんッ!!


「おまっ…!;このバカ!早く風呂に入れ!」
「てっども?」
「ああっ!(怒)だから早く来いっ」
「…うん」
「嬉しそうにするなっ!…あ〜ッもう!」

カイカさんすごーい!と子供らが感動する中、カイカはテッドに引きずられて行った…。

で、余りに命知らずなカイカの行動に硬直していた一同は、その姿を見送り再びの安堵の息をついていた、

「やれやれ…;」
「さすがというか何と言うか…;」
「…まあ、やっぱカイカの世話役は一番テッドがあってるよね?」
「「「それは言えてる(ます)」」」





…。





…肝心の本題(エレノア様の召集)を思い出すまで後、5、4、3、2…