まんじゅうプチお題3『熱烈☆愛まん十。』

 


1.運命的なその出会い…

 

「…カイカ、」
「…」
「…おい、カイカ」
「…」
「…カイカ!いい加減店先から離れろっ!!;」
「…(いやいやっ)」

 

いつもとどう違うのか不明だったが、余程良いまんじゅうだったらしくカイカは小一時間も蒸篭前から離れなかった。(両者の睨み合いは、見兼ねた船員が買い与えるまで続いたらしい。)

 



2.見ているだけでドキドキする

 

「…」
「………」
「…」
「………」
「…」
「…いい加減、見てないで食えよ…(怒)」

 



3.黙っていても瞳(め)でわかる

 

「…」
「…昼食くらいはまんじゅう以外の物を頼めよ?(怒)」
「…、(びくっ)」

 



4.どんな姿になっていても構わない

 

それは悲劇だった。
そして、事故だった。

「…っ!」

カイカの目の前で、袋の中からまんじゅうが零れ落ち、
尚且つその上をモンスターが踏み荒らしたのだ…。
無論、まんじゅうはメチャクチャ、
そして、その犯人(モンスター)も原型をとどめずメチャクチャ、

…しかし、それでも踏み潰されたまんじゅうは戻らない…

「…」
「…カイカ…」

地面を見つめ続けるカイカ(返り血付)に、テッドはそっと声をかけた…。

「―――絶対に、食べるなよ…?(強調)」
「…」

ぴくりとカイカの肩が揺れたりした。

 



5.命をかけて守ってみせる

 

「きゃー!;カイカが甲板から転がり落ちようとしたおまんじゅうを庇って海にー!!;」
「もうアイツにまんじゅうを持たせるなーッッ!!(怒)」

 



6.一秒たりとも離れたくない

 

まんじゅう
肉まん
カニ入り肉まん

「…まんじゅうは道具袋から出せ。」
「非常食。(ふるふる)」

 



7.失ったら、生きていけない

 

「ねえねえカイカ、もしこの世界からまんじゅうがなくなっちゃったらどうする?」
「―――――!!」

ジュエルの何気ない言葉にカイカは固まった。
…そのまま何の返事もない。

「………?;」

怪訝に思ってテッドが、カイカの顔の前で手を振ってみるが…

「カイカ…?」
「…」
「…カイ―――息しろーーー!!;」
「ショック死!?;」

 



8.思うだけで胸いっぱい

 

はふぅ…と、妙に切なくも甘い溜め息がカイカの口から漏れる。

「…」
「………(怒)」

その隣のテッドは、当然機嫌が悪い。
何故なら…

 

「…そろそろ限界ですね、」
「だね、カイカが出来立てのまんじゅうが食べれなくなって、もう何日だっけ?」
「それでも良くガマンしてるなぁ」
「多分まだテッドの奴がいるからだな…」

「そこ!黙れ!!(怒///)」
「…」

照れ隠しだ。



9.他には何もいらない

 

「…(♪)」
「カイカは本当にまんじゅうが好きですね。」
「…(こくこくっ)」
「まんじゅうがあったら、他にご飯いらない?」
「…(こくっ)」
「「じゃあテッドは?」」
「いる。」

「…お前ら(話すなら)オレのいない所で話せっ!!(///)」

 

えーわざとカイカの愛を認識させてあげてるのに〜とブーイング。

 



10.死んでもいいくらいに…

 

―――×××年後…

 

「…本当に行くのか?」
「…」
「幾らお前でも無理だって分かってるだろ、」
「…」
「カイカ…」
「…」

 

まんじゅう大食い大会〜おまんじゅう大好き王座決定戦!!〜

 

「お前の胃袋がそんなに大きくないって自覚あるだろうがッ!?;」
「やる、(ふるふる)」

 


 

…書いてた方は楽しかったり。(吐血笑)