ある朝テッドの首に歯型がついていた。
しかも堂々とあの(暑苦しい)服でも隠せない位置に、くっきりハッキリと。

「1、猛烈な独占欲に目覚めたテッドがカイカに付けさせた!」
「2、カイカがキスマークに挑戦して失敗したとかか…?」
「3、大穴で第三者にテッドが噛まれたとか…?」
「―――――正解は寝ぼけたコイツに噛み付かれた、だ…(怒)」
「「「「あー」」」」
「…」

 

まんじゅうの夢でも見たらしい。

 

 

 

 

 

では、前夜をリプレイしてみよう――

 

 

 

――――はむっ。

「っつ!?」

首に妙な感触を感じたテッドは、真夜中即座に跳ね起きた。
バッと真横を見てみれば、柔らかそうな薄茶の髪がゆらゆら揺れている。
カイカだ。
近すぎる為、頭しか見えないものの、間近にある体温がかなりの密着具合を伝えて来ている。

「〜、〜〜」
「…寝ぼけてるのか…;」

そう。殆どのしかかるようにカイカの身体がくっついており、何故だかピンポイントでテッドの首にはむはむと噛み付いてきていたのだ。
殆ど力の入っていない甘噛みのようなそれは、唇の柔らかさを伝えるばかりで正直、誘ってるのかッ!と突っ込みたくなるような行動だった。
実際、テッドは多少ムラリとした。
しかし寝込みを襲う程に落ちぶれていない彼は、寝返りを打つことで脱出を謀ろうとした。………のだが―――

(………まあ、少しぐらいならまあ…)

と、仏心(?)を出したのが運の尽き。

「――?―――、」

そのすぐ後、噛み切れないまんじゅう(の夢)に、カイカはグッ、と顎に力を入れてきたのだ。

 

がぶり。

 

「――――ッッッッ!!!!;」

男のプライドで、真夜中に悲鳴を上げることだけは堪えたものの、突然の激痛にテッドはベットの上を転げ回る羽目になった…。(その際、カイカは床に落ちた。)

 

 

 

 

 

「カイカは頭にタンコブ?」
「…(こっくり)」
「寝相が問題ですね、」
「……………」

テッドは敢えて無言を貫いた。

 

 

(正直、出だしだけで終わろうと思っていた小ネタ>吐血笑
ふと歯型のついたテッドにこれだ!と思った。…それだけw
蛇足のが多いです!>笑)