ソウルイーター所有者テッド。
…彼は、カイカらの運命に立ち向かう姿を見て、自らも呪われた紋章の運命に立ち向かう事を決めた。
そして恩返しとして、暫くカイカらと行動を共にする事にしたのだった…。
しかし、その呪いから、最初に見せた快活さを殺し、人から距離を置くようにしていた…が、今…
まあ、なんだかんだとあったせいで、こしあん軍リーダーカイカに懐かれ、最初はなんとか剥がそう逃がそうと画策していたテッドだったが………結局押し負けるように、そういう関係になってしまった。
憎からず思ってはいたものの、…本当にこれでよかったのか?;と悩み事も少なくはない、
ソウルイーターの呪いから、親しい者を作らないようにしていたのに、よりにもよって『恋人』(…多分)を作ってしまったのだ。
しかし呪い云々もだが…その相手自体にも問題が有り余っていた。
見た目は落ち着いた、やや大人びた様子もない事はないというのに…中身は丸っきり子供で、無表情に突拍子のない事をしでかすわ、カビたまんじゅうを躊躇いなく食べようとするわ…そのまんじゅう好きの為に毎日仲間から一つずつ与えられて、尚且つそれをずっと食べ続けていた事が発覚したりと言う事もあった…。
…そんな事があってあってありまくり、もう…気付いた時には目が離せなくなっていたのだ…。
あの澄んだマリンブルーの瞳には妙な魔力でもあるのではないだろうか…?
で、まあそれはともかく。
…今もその『問題』が発生しているのだ。
ばふっ。
「…オイ。」
テッドは顔に、ふかふかとした枕を押し付けられ、息苦しい中カイカに文句を言った。
場所はテッドの部屋。ベットの上、二人大体全裸というシチュエーションだ。
ちなみに、まさにナニをナニに押し当てた瞬間。
何を思ったか、カイカがテッドに枕攻撃をしかけたのだ。
「………」
何かを訴えるような視線をテッドに送っているが、相手が視界を奪われていては見える訳もない。
テッドは眉をしかめながら、前にある枕を退けた、
「…何なんだよ;」
「…」
その瞬間までカイカは、普段から考えられないような甘い声を上げて、酔っていたというのに…
後口に指を入れても、慣れていたのか異物感よりも快感を感じて射精し、くったりと体をシーツに横たえていた所だったというのに…
…嫌というよりはどこか困惑しているような表情に見えた。…いや、無表情に近いのだが…
以前、医者に悪戯されている所も目撃した事もあるし(ちなみにちゃんと救出…)、別 に行為自体に問題はないだろう。そうテッドは判断して、腰を進めようとしたのだが…
ぽすっ…
「…オイ」
「…(;)」
ぱすっ!
「こら…」
ぽす!
「ちょ…」
ぽすぽすっ!
「カイ…」
持ち前の回避力で、枕攻撃を避けていたテッドだったが、カイカの攻撃は止まず…
ぼすっ!!
…ついにテッドの顔面にクリティカルヒットした…。
…カイカの手から離れた枕は、テッドの顔から落ち…。
「…好い加減にしろよ?カイカ…」
今まで見た事のないような、冷たい笑顔を浮かべたテッドの姿が現れた。青筋まで浮かんでいる…。
さすがにびくっ!;と動きを止めるカイカだ。
その隙にテッドはコトを続行するのだが、
「カイカ!」
「っっ!!;」
…先が入った途端にカイカがパニックを起こし、せっかく柔らかく受け入れる様子だった入口はきつい程に閉じられてしまったのだ。
…体内にテッドが入ったまま。
…これはどちらにとっても、たまった物ではない。
「カイカ!;力抜け…!!」
「…!!;(訳:むりっむりーっ!)」
「ッの…!!;」
「!!!」
…
…無理矢理、全部体内に入れた時には、お互い息絶え絶えな上に、シーツには血が付いてしまっていた…。
テッドは、体の上にカイカを乗せ、ぎゅうぎゅうと彼に抱き着かれたまま呟いた…。
「カイカ…」
「??(…涙)」
「お前…初めてか?」
「?(訳:なにが?)」
「…コレ、入れるの…;」
「…(こくこくっ)」
「…早く言え。」
ぐったりとテッドは呟いた。
…どうやら慣れていたのは経験があったからだが、誰も最後まで手を出せなかったようなのだ…。(何か可哀相で、)
こうして、かなり最悪の思い出となった初体験は行われという…。
…ついでに入れたからには、出す物は出さなければならなかった為、テッドは続きを続行したという…(ちょっと鬼)