ハロウィンSS

 

 

 

「ハッピーハロウィンですーー!!今回は準備の方をメインに手伝いましたよ!創造心が爆発しました!!」

「うん」

悪戯じゃなくて良かった…とカイルは思ったものの、カナタが熱意を込めて作った会場は力作過ぎて、幼児がギャン泣きをしている。

しかも、飾り付けばかりでなく、料理まで食欲を全くそそらないホラー風味だ。

「じゃーん!!料理もホラー風ですよ!」

「ほ、ほんとだ…;」

「味は美味しく出来ましたよ!何かで見た脳みそモンブランを再現してみました!」

あーん♪とスプーンサイズになると、普通(?)のモンブランだったため、カイルは観念して口を開けた。

「…美味しい、けど…;カナタ、なんで普通のモンブランにしなかったの?;」

「ハロウィンだからです!」

堂々と言い放つカナタに、罪悪感の欠片もない。あるのは達成感だけだ。

「そして悪戯も兼ねて一定の確率でガチの脳みそを使ったのもあります!」

「あ。」

それに当たったのだろう…悲鳴がハロウィン会場で響いた。

 

 

…ハッピーハロウィン?