一度はやってみたかったネタシリーズ - 子供編1-

 

 

大地の色をした茶色の髪、

それと同色の大きな瞳、

可愛らしい部類に(一応は)入るだろう、子供っぽい顔立ち、

…今は不機嫌そうに歪められているが…

確かに、その容姿は同盟軍リーダーカナタの物だった。

―――――――ただ一つの点を除いては、

 

「…………………カナタ、か?(汗)」

「………」

 

ちまっとした体つきは、幾ら幼さを売りにしている(?)カナタと言えどもここまで小さくない。

少年は、(この年頃の子の年齢は判別し難いが…)大体5、6才くらいであろう姿をしていた…。

そう、年齢だけが著しく違っていたのだ。

「嘘だろ…(滝汗)」

見つけてしまったのは、不幸なフリック氏…。彼はたいがいにおいてお人好しな所から、騒動に巻き込まれてしまうタイプだ…。

暫く、2人して見つめあった後、

ガッ!

「カイルーーーーーーー!!;またカナタが何かしでかしたぞーーー!!?;」

「人さらいーーーーはなせ〜〜〜!!」

少年を確保して(逃げられると厄介なので)、ダッシュした。

 

 

 

ある、騒動の幕開けである…。

 

 

 

 

 

 

「カイルーーーー!?どこだーーーー!!?;」

必死の形相でフリックは走った。一応同盟軍リーダーの少年だ、これ以上異常な事をしでかされると、やはりやっかいなのである…。

しかし…ある、通路の面した部屋から、ひょっこりと少年が顔を出した。

「カイルさんなら留守ですよ〜?っていうか、フリックさん煩いです。」

カナタである。

カナタ(仮)を運んでいると、カナタがひょっこりと顔を出した。

 

…。

 

「は?」

「だから、カイルさんなら留守なんですよー…毛玉と散歩に行ってるんですっ…!!(怒)くぅっムクムクめぇ〜〜〜〜〜〜ッッッ!!(怒)」

ギリギリと歯を食いしばって、嫉妬に燃える少年。…彼は全く今の事態を見ていない。

ただ、フリックだけがこの状況を一人で理解しなければならなかった、

 

…そう、カナタ(本人)は目の前にいる、ではこの抱えている子供はいかに?

 

「あ、あのな…ちょっと聞くぞカナタ、(汗)」

「何ですかー?ちゅーか子供抱えてどうしたんですか?犯罪は割に合わないからやめといた方がいいと、僕は思いますけど?特に、誘拐とかそんなのは時事ネタですし…」

「違う!!;」

フリックは慌てて叫ぶ。そこまで彼は追い詰められていない、

自分一人で考えるのは限界だったので、もう本人にこんな事は押し付けるに限る。

バッ!と子供をカナタの正面に突き出すと、

「このっ…えー…なんでまたこのっ…!〜〜〜〜子供を作ったんだ!?;」

「は?」

上手く言葉になっていなかったからか、カナタにも現状を認識出来なかったからか…少年は妙な声を上げた。

カナタ自身が小さくなったのでなければ、イタズラ目的で自分のミニチュアを作った以外に選択肢がない。…そう、フリックが思ったのももっともな話である。

 

…しかし、現実はもっと厳しかった…

 

「失礼ですよ!今から何かやろうと思ってた所で――――…」

「おとーさん!」

「………………え?」

 

 

自分そっくりの子供…

それに父呼ばわりされて―――――…さすがのカナタも固まった。

 

 

続く

一回やってみたかったのです…ええ、

子供ネタとかを…オチとかはやっぱ予想出来る感じのあれやこれやのお話です。

子供は2匹でます。(笑)

今更ですが、この辺りのネタってパラレルって言いますよね…ふはは;ネタが尽きまし…(吐血)