一度はやってみたかったネタシリーズ - 子供編12-
「はーい。 皆さん、撤収して下さーい☆ もう安全でーすv」
…両腕に子供2人を抱えた同盟軍リーダー(であるはずの、)カナタは、呑気にそう言いながら城内をスキップしてまわっていた…。
一段落ついた為、警戒解除のお知らせらしい。(何せ、兵士が丸焦げにされるような騒動が起こったのだから…)
――――そして、『わが子』のお披露目も兼ねていたりした。というか、こっちが本命らしい。
「僕とカイルさんの子供ですー♪♪ よろしくですー☆ わが子ですーvv」
「カナタッ!!;」
あ、わが子なのか…と、城の半数が納得した辺りで、ようやく追い付いたカイルがスコーン!!とカナタの頭を棍で強襲した…。
ちなみに、子供らは予測していたのか、落とされる前に自分から脱出している。
「カイルさん!? 急に危ないじゃないですか!;」
「そうだけど…その、そうじゃなくて…ッ!!わが子って…〜〜〜〜〜;」
2人の子供の無垢な視線が注がれる中、産んでないとは言えない…。
真実ではあるのだが、言ってしまっては、子供がショックを受けてしまう。
しかし、まあ一応カナタは言いたい事は理解してくれた。…が、言葉は理解した物の、気持ちを理解しない為に、こうカイルに言った…。
「問題あるなら、養子でOKですよ☆ 間違いなくわが子なんですから、養子っていうのも変ですケドーvv」
「カナタっ…!!;」
「ハッ!つまり赤ん坊時代の一番可愛い時期を見逃したのが残念って事ですか!? 大丈夫です!!後もう一人くらい作っても経済的にも愛情的にも全然問題は――――」
「カナタッ!!(怒)」
そうじゃないからッ!!;と必死に、暴走するカナタを止めるカイルの姿は………今までなら痴話喧嘩と見られていたのが、夫婦喧嘩になっているくらいになっているくらいだ。(巻き込まれない側の客観的意見として…)
まあ、そんな訳なので、誰もその騒動を止めようとしなかった。要するに、巻き込まれるのが嫌な訳である。
その間、子供らはと言うと…
「おかあさんとおとうさんケンカ?」
「ケンカー☆いつものー」
「いつもの?じゃあだいじょうぶ?」
「大丈夫ー。だから、る〜遊ぼう!」
「うん、遊ぶ」
笑う子供らは、こんな事態に異様に慣れているかのようだった。…いや、実際の所慣れているのだろうけれども、
「何して遊ぶ?」
「…落とし穴いっぱい掘りたい。」
「落とし穴…るぅも掘るー」
「じゃあ頑張っていっぱい落とすー!!」
「うん」
「おにーちゃん、スコップどこ??」
「どこ…?」
不穏な会話を行い、2人は通りかかった兵士に、子供らしく可愛らしくにこにこと尋ねた。
そして、尋ねられた兵士はというと、子供好きだったのか反射的にへにゃっvと笑うと、あっちの倉庫にあるよと、教えてしまった…。
「ありがとー! る〜行こうー!!」
「行く〜…」
「かなたも絶対落してやるー」
スタタタタタターー!!と、カナタ顔負けの走りっぷりで2人は消えた。
「…て、あれ?わが子らは??;」
「あ、カナタ様…お子様方なら、先程落とし穴を掘るとかでスコップを取りに行かれましたが…」
――――落とし穴?
「ってわーーーーーーー!!;2人ともストップですーーーーーーッッ!!;」
で、
「一体どう言う事なのか、そろそろ落ち着いて考えましょうか。」
「………(汗)」
何があったと言うか、何と言うか…結局落ちたのか、ドロだらけになった状態のカナタは言った。
続く
…後、2、3で終わると嬉しいです…。終わる時はオチなしで一気に終わりますよ!(威張るな!;)
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