天魁星3人日常劇(仮)10

 

 

この城には今現在、3人の天魁星がいる。

 

一人、現在の天魁星カナタ。

一人、3年前の天魁星、トランの英雄カイル。

一人、約150年前の天魁星、カイカ。

 

バランスが崩れたような、新たな均衡をとったような、それなりに上手く行っているような…

そんな彼らの日常。

今日も今日とて何かが起こる…。

 

 

お腹を壊したカイカさん。

一日入院。(人生ゲーム調)

 

 

「…」

「………(汗)」

食べ過ぎで倒れただけの為、特に酷い病状(?)ではないのだが、止めなかった手前、罪悪感が募るカイルだ。

ちなみに診断は胃凭れである。(治療法は胃薬を飲んで絶食睡眠。)

しかし相手はと言うと、特に苦しむ様子もなくぼ〜っと天井見ているだけである。

 

「カイルさーんっ!;カイカさん生きてますかー!?」

 

縁起でもない事を言って、カナタが登場した。

「カナタ、静かに…;」

「すみませんーっあ、で、反省の意を籠めてお見舞いの品を持って来ました!」

「…」

「お見舞い?」

花とかかな?とカイルは思って首を傾げた。

…しかし、カナタがごそごそと籠から何から取り出した物は―――

 

「じゃーん♪まんじゅう×10箱ですー!」

 

カイルは無言で相手を殴った。(棍使用)

 

 

「痛いです〜ッ;」

「カナタっ!;」

「何ですかー?;」

「カイカさん何でここにいると思うの?;」

「そりゃ僕のせいで倒れたからです!」

「…カイカさんの倒れた原因は?」

「それは食べ過ぎ………」

 

…。

 

「…まんじゅう上げちゃダメですよね〜(笑)あははははー♪」

「『あははは』って…カナタ;」

「てかもう食べちゃってますし。」

「え?」

 

「…(もぐもぐ)」

 

食べちゃいました。

 

 

続く