天魁星3人日常劇(仮)6

 

 

この城には今現在、3人の天魁星がいる。

 

一人、現在の天魁星カナタ。

一人、3年前の天魁星、トランの英雄カイル。

一人、約150年前の天魁星、カイカ。

 

バランスが崩れたような、新たな均衡をとったような、それなりに上手く行っているような…

そんな彼らの日常。

今日も今日とて何かが起こる…。

 

今日の彼らは日常の一コマ。(ショートコント)

 

 

 

カイカさん教育に迫る!

 

「――――――って言いますか〜」

「?;」

「生活面では特に問題ないんですよねー。」

 

言うカナタの前では、一生懸命ヨシノの横で洗濯物を洗っているカイカの姿がある。

一応(元)小間使い、洗濯、掃除、料理、力仕事、何でも出来る。

 

「(まんじゅう以外の)おかし作り、編物でも教えますか…(真剣)」

「それはちょっと…(汗)」

知っていて悪いという訳ではないが、わざわざ教えるのは何かちょっと違うような気がする。

…もう何が違うのかわからなくなっているカイルだったが、とにかく首を横に振った。

「じゃあ、妖しい薬の作り方を…!!」

「カナタ、それより…(汗)」

カイルは少年を止めて、前方を示す。

 

カイカが、両手一杯に洗濯物を抱え(当然前が見えていない)、…そして顔からこけている所だった。

 

「……………ああいう所を直した方がいいんじゃ…;」

「いえ、あれは持ち味として伸ばして行こうと思ってます!」

「伸ばすの!?;」

 

伸ばすようです。

 

 

続く