天魁星な日常1

 

 

「THE☆天魁星の集い〜!新企画ですね〜♪…………こうでもしないと出番がないのが現状な幻水2天魁星なカナタですよー…。忘れないでくださいねー?(血涙)」

「カナタ…;一体誰に向かって…;」

「…(ぱちぱち)」

「それはさておき!今日は幻水5の主人公カルム王子さんが参加になりましたよーv」

カナタ、カイル、カイカ、

1、2、3…

カルムを入れるとしても、1人足りない。

「…あれ?カナタ、天魁星の集いって…トーマス君は?

留守です!!;残念ながらトーマス君は欠席です!!;断じて僕が呼ばなかった訳じゃないですよ!?;」

逆に怪しい。

「とにかく!カルムさんです!はい登場〜!!」

カナタは無理やり話を進めた。

そして、その呼ぶ声に、カルムはあっさりと姿を見せた。

 

「カルムです、よろしく。」

控えめに微笑みながらも、はっきりとした口調の挨拶にどことなくお花が飛んだオーラ…。

しかも銀髪だからか、どことなく煌めいているようにも見える。

割と和やかなムードだ。

挨拶をしながらも、何となく穏やかなシリーズになりそうだと一息ついたのもつかの間

「…」

カイカは、じぃっとカルムの三つ編みを見つめていた。

何か動作をする都度、ゆれる銀色に…カイカは興味深々だ。

そして、何を思ったかは知らないが―――突然はっしとそれを掴んだ。

「うっ!;」

「カイカさん!?;」

ぴんっと伸びた三つ編みに、思わずカルムは仰け反って声を上げた。…どうやら引っ張りすぎたらしい。

 

「…気安く触ってんじゃねー!!ゴラーーーーーッッ!!」

 

スパーン!

ギンッと変わった目つきのカルムが、右から左へと見事な平手打ちを決めた。

「ぎゃーーー!!; そう言えば!カルムさんは恐怖!まさかの二重人格者なんですよ!」

「ちゃんと先に注意して…!;」

平手打ちを受けたカイカは、何がおきたかわからずに目を回してきょときょとしていた…。

大混乱な対面を迎えつつも―――とりあえず、この謎のシリーズは始まることとなった…。

 

 

 

「それでいいんですかー!?;と思わず突っ込みつつも!;出番が増えるんで妥協します!!」

「カナタ…;」