天魁星な日常5

 

(登場人物。2主:カナタ、坊:カイル、5主:カルム、ロイ)

 

 

「突撃!隣のバカッポー☆ この企画は、2人だけの空間でカップルがどんな事をしてるのか調べてみましょーって企画ですよ♪」

「…今、思いついただけでしょう…?;」

「実はそうです!!」

誰にともなくそんな事を言っていたカナタは、あっさり頷いた。

この所、この少年はかなり退屈している。故に、こんな下世話な覗き趣味に走るのだろう。

「さあ行きましょう!カイルさん♪とりあえずは新規参入のカルムさんのとこですよー♪」

「あっ…;ちょっと…;」

そして、カイルが止める間もなく、手を掴んでカナタは走り出した。

 

 

「……………(汗)」

「わー♪ドキドキしますねー!何か参考になればいいですけど〜♪」

人の部屋を覗くのはよくないことだとカイルは止めたかったが、止め切れなかった。

「…でも、ちょっとDVの予感もしますからカイルさん先に見てもらっていいですか。」

「カナタ…;」

そこまでするのなら見なければいいのに…;、とはどうしても言い出せないカイルだ。

諦めて、一つ溜め息を吐くとそっとドアの隙間からロイとカルムの部屋の中を覗いた。

 

 

「え?これはこうなってるんじゃないの?」

「バーカ、そうじゃなくてこっちにこう向いてだなぁ…」

頭を寄せ合い、何かの本をああでもないこうでもないと言い合っているようだ。

 

 

「普通に2人で本読んでるみたいだけど…」

良かった、とカイルは安堵した。

「えーそれはつまらないですー!もっとこー!秘密の会話やら人に知られたら恥ずかしい事とかしてくれてたら面白かったのにっ…!」

「カナタ…(怒)」

そんな状態だったら、迷わずカイルがカナタを引きずってでも遠ざけただろう。

「でもとりあえず、僕も見てみますねー☆」

そう言ってカナタが中を覗くと…

 

 

「誰がバカだとっ!この××カス野郎!だったら自分の身で知れ!!」

「ぎゃああああっ!;ちょっ待てっそれくらいのことであ…ギブギブギブッ!!;」

 

 

「えええええええええええええ!?争ってますーーーー!?Σ(0□0;) (どこがどう普通なんですかー!?)」

「何が?;」

 

格闘技か何かの本を読んでいたらしい。(そういう問題ではない。)

 

(よくあるネタ。 
一応 元ネタは『高●天使』って方向で。)