天魁星な日常6

 

(登場人物。2主:カナタ、坊:カイル、4主:カイカ、テッド)

 

 

「ふうっ!;カルムさん達のじゃれ合いという名のDVに驚きましたけど、まあとりあえずカイカさんとこも覗きに行きますよ〜♪」

「……………;(全然懲りてない…;)」

そんな訳で、またも覗きに行くことになった。

…ちなみに今更だが、この話がいつどこの世界のどんな設定だとかは突っ込んではいけない。

 

 

テッドとカイカの部屋。

「…まあ、フツーですね。」

そんな感想をカナタが言うくらいには、普通の状況だったテッドとカイカだ。

テッドは新聞を見ているし、カイカは本(絵本かまんじゅう関連)を読んでいる。

両者共ベッドの上でダラダラしているのを除けば、別に何と言うこともない状況だ。

「カナタ、(納得したなら)もういいと思うんだけど…;」

「いえ!実は、ここからが面白いんですよ、ここのカップル!」

「………?;」

「よくテッドさんの動きを見てて下さい!」

…少し気になってしまったので、ついつい素直にテッドを観察するカイル。

しかし、別に何ということもなく、テッドが少しカイカの方をチラチラと見て意識しているくらいのものだ。

「…カナタ?」

「よーく見てください!」

…言われもう暫く観察する。

………どことなく、テッドがじりじりと転がるカイカの側へと移動しているような気がしないでもない。

「………?」

「物凄く意識してるのに素直に行動に表せないヘタレな男の動きです!!」

「何が?;」

言われても、カイルも恋愛ごとには鈍感な為に全然わからない。

「、」

で、そんな中カイカがテッドの動きに気付いたのかころりと転がって、テッドの脇へとくっついた。

いわゆる微笑ましい程度のイチャイチャだ。

このほのぼのとした空気には、カイルにも邪魔をしない方が良いとわかる…が。

 

「失礼しますーーーっ!(笑)」

「だぁーーーーー!!;」

 

少年は、そんなタイミングでバッターン!と室内へ乱入した。

―――と、同時にカイカがベッドの下へと放り投げられる。…テッドの照れ隠しでだ。

 

「あははははははは!」

「カナタ…(怒)」

 

涙目で大爆笑するカナタは、ただ単に邪魔をしたかっただけの様子だ。

馬に蹴られてしまえばいいだろう。(とりあえずカイルが天誅を下したらしい。)