ホワイトデーSSS
現在、本拠地ぼっちゃんラブ城では、ホワイトデーならではの賑わい…以上の賑わいが起きていた。
「カイルさんが!カイルさんが!カイルさんからホワイトデーのデートのお誘いを受けました!!やりました!僕はやりましたよーーー!!」
そう…カナタが歓喜のあまり、大歓声を上げているのだ。
「……………(汗)」
大事になるよりはと、カイル自らホワイトデーには一緒に釣りに行きたいと言ったところ、上記のような騒動となった。…既にカイルは後悔し始めていた。
「今日は釣り記念日と名付けましょう!」
「カナタ…そろそろ、」
「あっ!ビクトールさん!フリックさん!聞いて下さい!!カイルさんがーーー!!」
「…っ;」
カイルの羞恥心のメーターが振り切った。
「あっカイルさん!?」
「そりゃ逃げるだろ…」
「―――せっかくのカイルさんとのデートが中止になるなんて…今日はもうホワイトデーでなくて、レッドデーにしちゃいそうですよ…」
「カイルー!;止まれーーーッ!!」
大騒動になりかけたものの、なんとかホワイトデーはホワイトデーのまま終了した…。