春が来たよ
ながいながい冬があけて、春が来ました。
といっても、まだまだ少し寒い日が続いています。こんな日はにゃんこもこにゃんこも風の当たらない暖かい場所でひなたぼっこがしたいコトでしょう。
「なんか、だいぶ時間経ってる気がします〜〜〜」
明るい茶とらの耳としっぽを持つ、こにゃんこが呟きますが、それは気のせいです。
そう、春とはいえども寒い日、そして雨がふる日もあります。
今日は雨がふっていました。
はるさめの中、にゃんことこにゃんこはどう過ごしているのでしょうか?
さーーー
さーーー
さーーー
暖かい雨が窓の外をまっ白に染めあげています。
「………ん…、」
まっ白なシーツからまっ黒な耳としっぽがのぞいています。
柔らかそうなそのしっぽを船を漕ぐようにゆらりゆらりと、揺れていました。
にゃんこことカイルさんは、雨の日はだるく眠ることだけにせんねんしているようです。まっ白なシーツは黒にゃんこさんのお気に入りの寝床です。
しかし、いつもならばお気に入りの場所にはにゃんこいっぴきしかいないはずなのに、となりにもう1匹の姿が見えました。
「く〜〜〜」
黒にゃんこのとなりには、茶トラ色の毛並みのこにゃんこがくっついていました。
すりすりとすりつくこにゃんこに、にゃんこはおだやかな寝顔を見せています。
「カイルさ〜〜〜ん…vvv」
「んぅ………」
これだけ懐かれいたら、にゃんこも大変です。
そう。
こにゃんこも、もうすぐ成人(ねこ)です。
春も近いのです。
「カイルさ〜ん…v」
「ん〜〜〜(汗)」
先程とはちがうように聞こえるよびかけに、にゃんこは寝苦しそうな表情を見せます。
さて、どうなることでしょうね。
ひさしぶりに書くのなら、もうちょっとマシなの書けよというツッコミを自分に入れつつ終わる。