にゃんこの春

 

 

いっていきかんをおいて、思いだしたようにはじまる、にゃんことこにゃんこのお話…今日はどんなおはなしになる事やら?

 

 

「カーイルさ〜んvv」

茶トラの毛なみの、まだ小さく見えるこにゃんこカナタは、ブロック塀の上からげんきよくジャンプしました。そう、その下をお散歩していた黒にゃんこさんの、カイルの上へとです。

「わ、」

急な事にさすがににゃんこと言えどもたいしょできなかったので、2匹はにゃ!とつぶれました。

「ごめんなさいです〜っ!大丈夫ですかっカイルさんーーーっ!」

「…平気」

ぴるぴるっとまっ黒なお耳を動かして答えるカイルです。

「じゃあお詫びの毛づくろい〜」

「ん、カナタ…っ;」

のしかかられた体勢のまま、毛づくろい〜とこにゃんこに舐められ、そのくすぐったさに、にゃんこはしっぽでぺしぺしと抗議をします。でもこにゃんこはまったく気にしていない様子で、楽しそうにしま模様のしっぽをゆらしていました。

まあ結局はいつものように仲良くしていたのです。がしかし、ふいにこにゃんこのザラザラした舌が首すじをかすめた時です、

「っぁ…」

「カイルさん?(///)」

いつもと違うにゃんこの声が上がったのをきいて、こにゃんこは固まりました。

「(こっこれはもしかして!!僕にも春がっ!?)」

「???(///)」

 

 

…さて、今回の春はどうなることでしょう。

こにゃんこは本懐を遂げることができるのか、それともやはり更新を忘れられてそのままなのでしょうか?それは春のお日さまだけが知っています…。