お花見へ行こう!1
春もうららかな朝のこと。
春の匂いもいっぱいに満ちている時期です、こにゃんこがこんな楽しい時期に大人しくしているはずがありません。
「カイルさ〜ん♪」
今日も今日とて、自慢のしっぽをピンとたてながら、跳びはねて大好きな黒にゃんこさんの元へと急ぎます。
そしてにゃんこさんは…
「す〜〜…」
やはりここはにゃんこらしく、ひなたごっこの真っ最中です。気持ち良さそうに眠り丸めたからだの上には、もんしろちょうが羽根を休めています。
真っ黒いしっぽの先までてれんと垂らし、本当に眠りにおちてしまっていました。
しかし、そんな時ふいににゃんこの耳がぴくぴくっと動きました。
「…、」
「カイルさ〜んv!」
そうです、 こにゃんこカナタが元気よくかけて来たのでした。
カイルのしっぽがいっしゅんだけあがり…―――――また下がりました。
「カイルさん?」
「…すぅ…」
寝ています。 にゃんことしてお昼寝はとちゅうでやめられません。
「寝てます…」
こにゃんこはうーんっと腕をくんで考えました。しっぽを右へ左へぱたぱたと、
「♪」
何を思い付いたのか、その場からふたたび走り去り、そしてすぐに戻って来ました。
そしてその手には紐付きの台車をよいしょよいしょと運んで来ており…
「♪♪♪」
「す〜…」
そうっ…とにゃんこを塀の上からおろします。 こう見えてこにゃんこはパワフルでした。
「(出発です〜♪)」
「んん〜…?;」
からからからからー!と勢いよくカイルを台車に乗せてダッシュです!
一体こにゃんこカナタはどこへにゃんこカイルさんをゆうかいして行くのか?答えは春の楽しいイベントです…
続く!