お魚つり!
桜のきせつもおわろうとしている中、こにゃんこは猫として川に魚をとりに来ていた…。
今時のにゃんこでもそんな事をしている猫はほとんどいないだろうに、なぜだか野性の血あふれるカナタだった。
しかし、このにゃんこ。やはりおよげなかったりする。
「くっ!にゃんこの名にかけて猫かきの1つや2つできないとっ!!」
「おねえちゃん、犬しかしないと思うわ〜。おねえちゃんも水キライだし…」
そんな訳で、こにゃんこ2匹は川にきていた。
はぁーるのおがわは♪サラサラ行くよー☆
とばかりに、桜の花びらが流れる川は、流れは早くないがこにゃんこがおぼれるのには充分な深さがあったりする。
しかし、こにゃんこはぴん!と耳としっぽをりりしくたたせて、カイルへのみつぎ物をかくほしようとにおうだっていた。
そして…
ちゃぽっ………と、茶とらのしっぽを川につけた。
「ナナミ、ほんと〜にこれでつれるの?」
「まちがいないわ!」
………つれたかどうかはさだかではない。