ついに…!?
「えっ!?今日カイルさんいないんですか!?」
黒い耳としっぽがみりょくな黒にゃんこカイル。その親友にゃんこテッドから、今日はにゃんこはいないという事を聞き、ガーン!とショックを受けるこにゃんこ。
その茶トラの毛並みは見事に逆立ってしまっています。
「なんでですかっ!?はまさか病気ですかっ!?」
「そんなたいしたもんじゃなくて、だるいって…」
「大変ですーーーーっ!お見舞いに行かないと駄目ですーーっ!!」
「オイ;」
だーーーっ!!とものすごいいきおいでかけていってしまったこにゃんこに、テッドにゃんこは止めるヒマさえありませんでした…。
「ぼっちゃん、本当に買い物に行ってもよろしいんですね?」
心配そうに問いかける、付き人のグレミオさんに、にゃんこはしっぽを振ることで意思を伝えます。
もはや、しゃべる気力もないのか、お気に入りのかごの中で丸まったままで、です。
さらに心配そうな視線になるグレミオさんでしたが、早く買い物をすませて帰ってこようとけっしんし、かけあしで家をでます。
一人になったにゃんこは、ふっ…と吐息をもらします。
かごの中にしきつめられたクッションは、いつもどおりふわふわなのですが、どうにも落ち着きません。
(…からだが、熱い……)
妙に、からだがだるく、熱っぽい気がするのです。
いったいコレがなんなのか、にゃんこ自身にもわかりません。カゼに一番似ているような気がして、にゃんこはカゼで微熱が出ているのだろうと判断しました。
そのカゼのような症状のなか、にゃんこは思います…こにゃんこ(カナタ)はどうしているだろうと…
(一緒に遊べなくて怒ってるかな…?)
続く