こにゃんこ再び駆ける!!

 

 

その頃のこにゃんこ。

 

「ふーーふーーっ(汗)」

ずぶぬれの様子で、ビチビチとはねる魚を小わきにかかえていたりしました。

およげもしないというのに、こにゃんこは川に飛びこみ、魚を狩ってきたのです。もちろん、カイルのおみまい用に、

「これを食べて元気になってもらうんですーー!!」

だーーー!!っとふたたび猛烈な勢いで走りだしたカナタですが、その数分前には池のなかに沈んでいた彼です。ちなみに、通 りすがりのクルガン氏とシードにゃんこに助けてもらったのでした。

 

そしてこにゃんこは、木をなぎ倒し、ゴミ箱をけり倒し、やはり親友にゃんこを意味なく踏み倒し(だからなんなんだーっ!;byジョウイ)、駆けます!

 

 

そして、マクドール邸。

 

「カイルさーーーんっ!!」

にゃーにゃーと鳴きながら、音にすればスコココココ!とものすごいいきおいでノックをします。…どうも、おみまいには向いていないこにゃんこでした。しかし、それも愛のあかしでしょう。

そして、いつもならすぐに返事が返ってくるというのに、家の中からは何の声も返ってきません。

「はっ!もしや倒れてるんですかっ!?」

そこであわてたこにゃんこは、いつでも開いているにゃんこ専用出入り口(本来は坊ちゃん用)に頭をつっこみました。

途中、まだビチビチはねている魚が、つまりましたので、こにゃんこはそれをそのままにし、にゃんこがいるだろう2階へと階段をかけのぼりました。(出入り口につまった魚はやはりビチビチはねています。)

「カイルさーーんっ!大丈夫ですかーー!?」

「………」

カイルの部屋、その寝どこである、かごの中から、その声にきづいたようでぴこっとしっぽを動かしたのが見えました。

「カイルさ〜〜〜んっっ!!」

ズザザザーーー!とこにゃんこはスライディングでかごの前まで移動し、あわててその中をのぞきこみます。そして…

「大丈…夫………うっ!(///)」

「……………………カナタ?」

 

ぽへっ…と潤んだ瞳、上気した肌が、一気にこにゃんこの体温を10度くらい上げます。思わず倒れそうなこにゃんこでした。

 

(熱です!!カゼです!理性ですっ!!;)

…元からない物にたよって、こにゃんこはなんとかおちつこうとします。

しかし、そんなこにゃんこの手に、ゆれていたにゃんこのしっぽがふれました。

「!!(やわらかっ…!!)」

「……………」

 

目の前の、瞳

 

 

…。

 

 

 

次回へ続く!!