こにゃんこの説得!?
…一体どうすれば…;とにゃんこが考えていますと、遠くからこにゃんこがとてもすごい早さでかけて来るのが見えました。
「カイルさ−−ーんっっ!!」
「…!(真っ赤)」
そして、にゃんこさんは顔をばくはつさせたように、真っ赤にしました。
…思いだしてしまったようです。
「!!!!!(///)」
耳もしっぽもピーン!と立てて、さらに木のうえに上がろうと、じたばたともがきます。
こにゃんこが木のしたにたどりついた時には、もうパニックじょうたいでした。
「わーーーんっっ;何で逃げるんですかーっ!?」
「〜〜〜〜っ…ちょっと、その…」
でも、会話をかわそうとしている所に、努力のあとがみられます。
…しかし、そんな事はこにゃんこにはわからないことで、
「やっぱ怒ってるんですかー!?クルガンさんが言ったみたいに照れじゃなくてーーっっ!!(泣)イヤだったんですかーーっっ!?(号泣)」
「〜〜〜〜違…;」
さすがに傷付けたと言う負い目があります…カイルは、まよっているように、耳をピコピコと揺らし…
「あの…ね、は…(///)」
『はずかしいだかだから、』ということばは、声にすることは出来ませんでした。にゃんこさんははずかしがりやです。
「カイルさん??」
じ〜っと様子を見てみます。
じ〜…
じ〜…
じ〜…
…どうやら、イヤなようすではないようです。
こにゃんこの頭に花が咲きみだれます。
「じゃあ降りて来てくれますよねっvv!!」
そしてメイクラブv!!…と、カナタの顔に書いてあります。こりない、猫(にゃんこ)です。
「…〜〜〜それが…;」
「え?;おりられないんですか?;」
肯定するように、黒いしっぽが一つ揺れます。
「…じゃあ!僕を信じてこの胸に飛び込んで来て下さい♪」
「え?」
こにゃんこ的、一度は言ってみたいセリフベスト3を言って、カナタはどこか満足げです。うれしそうな表情で、こにゃんこは両手を広げて待っています。
…でも、とてもとても高いたかさで…
「カイルさん♪」
――――にゃんこは覚悟を決めました。
しっぽを一回振ってから、こにゃんこの顔を見つめて跳びます!
「vvv!」
「!;」
…
…
…
べしゃっ。
…カナタが潰れました。
ふつうの時ならまだしも、あまりにも高さがあったために、自分の身をぎせいにするしか、にゃんこさんを保護することができませんでした…。
「カナタ大丈夫!?;」
「大丈夫です〜;」
下で、潰れたこにゃんこに話しかけると、カナタはそう答えます。…しかし、どう見ても大丈夫そうではありませんでした…
こにゃんこが楽々にゃんこさんを抱きとめられるようになるには、まだ少しだけ時間がいるようです。
「カナタ…」
「なんですか??」
「…ごめんね?」
「…♪いいえっ!」
そのごめんね?には、潰したこと以外のこともまじっているようでした…。
なにやら、夕陽のなか、ラブラブの様子でしたが…
(じゃあ今日も押し倒しますー♪)
「?;(ぞくっ)」
…この騒動は、その行為ごとにおこなわれることとなりました…。