こにゃんこの本能!

 

 

こにゃんこはたまに、野生にもどります。

 

 

「…す〜…」

 

いいお天気のときには、ついついにゃんこもお昼ねしてしまいます。

気持よさそうに原っぱのまんなか、からだを丸めて、しっぽをぴこぴこ。

お花といっしょに、黒にゃんこさんのしっぽも風にゆれるのです。

うとうとするのには、今日はとてもいいおひさまぐあい。

「す〜…」

ほんとうに気持よさそうに、くちもとに笑みまでうかべています。

…そして、そこにもう一本しっぽがぴこぴこ。

 

「――――」

 

茶トラもようのしっぽが同じように、でもすこし早くゆれています。

身をかがめて、はっぱの中にかくれて進んでいます…。

そして、あるていどまでそのしっぽはにゃんこの近くまでやってきますと―――…

いきおい良くひとっとび!

 

「やっ!」

「!?」

 

にゃっ!とひめいが上がります。

こにゃんこカナタに、つぶされたというか、とびかかられたというか、…とにかく、せっかくお昼ねをしていたカイルは、抱きつかれたようなかっこうで地面 にあおむけになっておりました。

「カナタ…;」

にゃんこさんは自分のうえにいる、こにゃんこに声をかけます…。

「ああっ!;ごめんなさいですーー!!;しっぽが動いてるの見て狩りの本能がーーー!!」

「………(汗)」

素直にあやまられては、ゆるすしかありません。こにゃんこは、耳についたはっぱまでとってくれます。(でもずっと乗られているので、すこし重いようです。)

 

 

しかし。

 

 

「一緒にお昼ねしていいですかー♪」

「うん、いいけど…(いつ退いてくれるんだろ?;)」

 

こにゃんこの狩りというのは、狙いはにゃんこさんオンリーというのを、にゃんこさん自身はしっているのでしょうか?

そうです、こにゃんこは確信犯です。(断言)