こにゃんことにゃんこの共寝!?

 

 

うれしはずかし、同居せいかつという名のいそうろうになったこにゃんこらですが、なかなかおうちでの生活はお外とはかってが違います。

おしいれの中、まくらの間にはさかってみたり、カーテンによじのぼってみたり、ゴミばこのなかにつまってみたり…と、遊びざかりのこにゃんこらは暴れたいほうだい…もとい、冒険したいほうだいです。

付き人さんのグレミオさんはたいへんでしょうが、こにゃんこらはとても楽しんでいました。

中でも…

 

「コタツ〜♪」

 

こにゃんこカナタは、気持ちよさそうにテーブルのうえで、ねころんでいます。

そう、野良にゃんこらには目にふれることもないこのしろものに、こにゃんこはすっかりハマってしまっておりました。

「う〜v ぬくぬく〜♪」

なかに入ってしまうと、とちゅうで熱さでくるしくなってしまうので、こにゃんこのお気に入りのばしょは、コタツのうえでした。

ぽかぽかぬくぬく…vと、するきもちのいい場所は、ひなたぼっこをしているようで、ついつい丸くなることもわすれて、ビローンと身体をのばしておひるねしてしまいます。

…もう、やせいの力を忘れきっているようでした…。

今、ナナミはグレミオさんのお手伝いのさいちゅう、そして黒にゃんこさんは…

 

「…す〜…」

「♪♪♪」

 

こにゃんこの隣でまるくなっていました。

黒くてかわいい耳が、ときたまピクピクと動きますが、すっかりねむってしまっているようです。

にゃんこも最初は、なんとかしてこにゃんこを止めようとしていたのですが、

「カナタ、上に乗っちゃダメだと思うんだけど…;」

「でもカイルさんー…v上イイ具合に暖かくなってて、気持ちいいですよ〜?」

「でも…」

「カイルさんも上がってみて下さいー」

「え?;」

 

―――と、ことば巧みにさそわれ、コタツの誘惑にすっかりまけることとなってしまっていました。

今では、2ひきして、ミカンのはいったカゴをコタツの端へとおしやり、ぬくぬくとコタツ上をせんりょうしてしまっております…。

「う〜…v もう一眠り〜♪」

こにゃんこは、しっぽを黒にゃんこのしっぽに、しっかりと絡めると、また丸まってねむりのたいせいに入ってしまいました。

それは、とても平和なこうけいでした。が…

 

…グレミオさんが帰ってくるまでの、しあわせなひとときです…。

当然こにゃんこらは怒られました。