こにゃんことにゃんこのお遊び
はぁ〜…きゅ☆
はぁ〜…きゅきゅ☆
「♪」
こにゃんこのしっぽと耳が、好奇心にぴーんっと立ちました。
はぁ〜…きゅきゅきゅ!
はぁ〜…きゅきゅきゅきゅ!
…。
「カイルさんっ!!楽しいですよ!」
「あ;」
こにゃんこは、窓にラクガキをしていました…。しかも、黒にゃんこカイルとこにゃんこの愛々傘をしっかりと書いています。
ラクガキ、といっても、じぶんの吐いた息でくもらせて、まどにかいたのです。
これはなかなか楽しいもので、なんとなくこにゃんこのうごきを見ていたにゃんこも、ついつい好奇心をしげきされ…
はぁ…ぽむっ☆
「…♪」
…いっしょになってやりはじめてしまいました。
「キレイに手形つきましたね〜♪よーしっ!僕も負けませーんっ!」
「カナタ、この…コレ消してもいい?」
「ダメです〜v」
たのしそうに、2匹はあそびます。
足跡〜♪というふうに、まどじゅうはいつのまにか、手形でいっぱいになっていました。
そして、手のとどく範囲にスペースがなくなったとき、こにゃんこは…
「もうちょっと上からやりたいです!」
「え?」
いきなりそういいました。
そして、とう!とばかりにカーテンにとびつきますと、そのまま、よじよじよじよじと、器用にのぼりはじめます。
「カナタ;危ないから…」
「大丈夫です〜♪」
みごとにカーテンの一番うえまでのぼりますと、茶トラのこにゃんこは右手でしっかりカーテンをつかみ、左手でぽんぽん☆と手形をつけはじめます。
「どうですか〜v?」
「うん…;」
ハラハラして見まもる黒にゃんこに、何をおもったのでしょう…こにゃんこは、
「見て下さいー♪」
パタパタと元気よく手をふりました…。
すると、やはりこにゃんこの重心はふあんていになるわけでして…
ズルッ!!
「「!!;」」
両者ともあぶない!と思ったその次のしゅんかん、こう…みみざわりな布の裂けるおとが――――ビリリリリリリリ…
「ああ”〜…;」
「カナタ…;」
カナタはむきずでしたが、カーテンはそうもいきません…。
「おうちで遊んじゃいけませんとはいいません…、でも坊っちゃんにカナタ君!危ない遊びをしてもしもの事があったらどうするんですか!?グレミオは…グレミオは〜〜〜ッ…(涙)」
見事にこにゃんこのつめあとが、縦にはいったカーテンをまえに、2匹はおせっきょうタイムをすごしていました…。
「ごめんなさいです〜;」
「ごめんね…;」
みみもしっぽもシュンとたらして、ひたすらあやまるしかない時間です…。