こにゃんことにゃんこの…

 

 

 

空一面から…まっしろな雪。

チラチラチラチラ、ふってくる。

風にあおられ、ふわふわ、チラチラ…

 

 

「うわ〜〜…!」

「きれいだね…」

 

さむさも忘れ、2匹のにゃんこはそらを見上げます。

とまる事なくふりしきる雪は、くもの色も、遠くのけしきも隠して、

ふわふわ、チロチロ…

こんなお天気のひには、あぶないからとお外にだしてもらえない黒にゃんこさん…

いまは2匹でおうちからお庭のさきまで出してもらえ、そらを見上げていました。

 

「なんか…桜吹雪みたいです…」

「うん…」

 

風のうごきにあわせて、舞うゆきの花弁、

手をのばすと、つもって…とける。

儚い花弁、

 

 

―――――春が来たら…、

 

 

「………」

…にゃんことこにゃんこは、お別れです。

あえなくなるわけではありませんが、まいにちずっと顔をあわせている状態ではなくなるのは…すこしだけ寂しいことでした。

「…………寒くなって来ましたね、」

「…うん、」

「中戻りましょーかvカイルさんが白にゃんこさんになっちゃわない内に〜♪」

「え?;そんなに積もってるの?;」

「けっこー積もってますっ☆でもカイルさんがどんな色のにゃんこになっても僕は好きですよ!!」

「………(汗)」

 

 

春はもうすぐそこ…