ねこ鍋映像を見ましたYO!編
「こ…これは…っ!?」
いつもどおり、黒にゃんこさんのおうちに、あそびにきたこにゃんこは、おどろきでそのじまんの耳としっぽをピーン!とたたせました。
そう、黒にゃんこさんのおうちの縁側には、あるものがズラリと並んでいたのです。
―――それがなにかといいますと、こにゃんこがあそびにくる少しまえのはなしになります。
「グレミオ、これどうするの?」
「ああ、それですか?物置から出てきたので、後で処分しようと置いているんですよ。」
「そうなんだ…」
ちょーん、とならんだおおきなふるい土鍋は、なんだかきになる光景です。
そして、こにゃんこカナタは、その土なべをみつけたために、かたまったのです。
「間違いなくお鍋です!」「
なんでこんな所に!?と土なべをゆびさしながらも、くびをかしげるこにゃんこです。
ですが、ついつい好奇心にかられたのか、ちかよっていってしまいます。
「おー。」
のぞき込み、
「うーん。」
よじよじ。
「わー☆」
ジャストフィット♪
にゃんこのほんのうがそうさせるのか…うっかり、こにゃんこは一番おおきな土なべのなかにはいりこんでしまいます。
のぞきこまないかぎり、外からみえるのは茶トラのしっぽばかりでしょう。
「?」
タイミングよく…というか、ここは黒にゃんこさんのおうちですのでなんのふしぎもないのですが、ふたたび縁側ににゃんこは顔をだしました。
とうぜん、土なべからはみでるしっぽにきづきます。
土なべをのぞきこんだ黒にゃんこは…
「あ♪カイルさん♪♪」
「………カナタ;」
バッチリこにゃんこカナタと目が合いました。
「こんな中で何してるの??;」
「それが〜♪かなりのジャストフィットだったんで、なんか楽しくなって!」
まったくわるびれもしないこにゃんこに、カイルは黒いおみみをぺしゃんとさげます。こまっているようです。
「カイルさんも一緒にどうですか〜♪?」
「え?――わ;」
ぐぃ〜っとこにゃんこにひっぱられたけっか、黒にゃんこさんも土なべのなかに入ってしまいました。
おおきな土なべなので、2匹がはいってもきゅうくつすぎることはありませんが、ぎゅむっ!とくっつきあう形にはなってしまいます。
土なべ大盛りです。
「………」
しかも、わりときもちの良い空間でした。
「おーい。カイルーいるのか〜?」
こにゃんこがおとずれてから、しばらくのち、テッドにゃんこがマクドール邸をたずねてきました。
「…」
もちろん、カイカにゃんこもいっしょです。
「ん?どうかしたのか?」
「…」
そしてテッドにゃんこは、カイカにゃんこが縁側にならぶ土なべをじぃ〜っとのぞきこんでいるのに気がつきました。
同じようにテッドにゃんこも見てみますと…
「ブッ!!;なんでこんな所に!?」
「…(♪)」
すよすよと寝ているしんゆうにゃんこと、もう1匹の姿に、おもわずビックリです。
そのようすにつられて、カイカにゃんこも(無表情ながら)たのしそうに、土なべのふちに手を伸ばしますと、中へと…………
「わ??;」
「に”ゃーーーー!!?;」
さすがに黒にゃんこさんはおきて難をのがれましたが、かわりにこにゃんこがぎせいになり、特盛り土なべのかんせいです。
「お前!何やって…!;」
あわてたテッドにゃんこがひっぱりだそうとしますが―――――
「そろそろ鍋を片付けておかないと、ひなたぼっこの邪魔になってしま――――…」
「わ”ーーーー!?;」
「…(♪)」
「ギャーーー!!;重いですーーー!?何事ですかーーーーー!!;」
「カナタ!!;大丈夫!?;」
…グレミオさんが見たものは、4匹が1つの土なべの中で激盛りじょうたいでじたばたニャーニャーしている光景でした…。
それはもう、みごとなふきこぼれがおこったそうです。
おくばせながら、動画サイトでねこ鍋画像を見ました。(笑)
悶絶ですねっ!
肉球とかっはみ出し具合とかっむぎゅむぎゅ感とかっっ!!(悦)