何の変哲もないある日の事だった。

「?」

厨房の方から聞こえて来た物音に、カイルは気を引かれ、その出入り口の近くまで近づいてしまったのだ。…しかし、カイルはこの時気付くべきだったのだろう、そう…お昼時だというのに、レストランに、何故一人のお客も入っていなかったのか?と言う事に…

カイルが中を覗き込もうとした瞬間、視界に広がったのはピンクの色。

…もっと詳しくいうのならば、綺麗な半透明状の、桜のような色をした物体だった。

そして、カイルはそれに押しつぶされた。ベシャアッ、と。

「!?(汗)」

一瞬何が起こったのかわからなくなるカイルだ。

全身にその物体が纏わりつかれた…それだけはわかった。が、(顔にも付いたには付いたのだが)鼻と口を塞がれてはいなかった為に、即座に死の危険を感じるという事はなかった。―――ただ、そのよくわからない物体の量 と勢いとで、自分が床の上に張り付けられている状況だ、という事をぼんやりと考えるばかりだ。

「―――――…?(汗)」

一体何が?とカイルが疑問を感じた時、…その答えはすぐに与えられた。

 

「キャーーーッ!!また失敗よーーー!!お砂糖とお塩間違っちゃったーーー!!(汗)せっかくデザートの桃ゼリー作ろうと思ったのに〜!!」

 

…すでにそういうレベルの失敗ではなかったが、この城ではすでに生物兵器を作り出すまでであるナナミの料理の腕は既に常識となってしまっていた…。(義弟の証言「昔はあそこまで酷くなかったですよー…味だけでした〜(涙)」)

とにかく、この自分の上にある物体が、ナナミ特製ゼリー(の成れの果て)だという事は判明した。――――が、判明『しただけ』でもあった。

ナナミは押しつぶされているカイルに気付くと、「こんにちわーvカイルさんっ♪」と彼女の義弟全く同じテンションで元気よく挨拶をすると、そのまま砂糖を買い直しにと、何処へと走り去ってしまう…。―――――残されたカイルは、それを呆然と見送るだけだ。

「…………どうしよう、」

呟くカイルだが、生きている料理…いや、人口生命体Xは、怪しくも身体の上で蠢くばかりだ。さすがに気持ちが悪いと正直に思うカイルは、身を起こし、そのゼリー(一応)を振り払おうとしたのだが…

「――――…」

とれない。

意外に強いというか、見た目通りかなり強いナナミ料理は、ちょっとやそっとの力では振り払う事は出来なかった。(というか、両手がゼリーの中に取り込まれてしまっており、動かしにくいという点も影響しているのだろうが…)

足もバッチリと、ゼリーに絡み付かれており、身を起こすだけは起こせたのだが、そのままどうする事も出来ない状況になってしまっている。

「………(汗)」

どうしようかと、いつものようにのんびりと考え始めたカイルだったが、―――――今日はいつもと違っていた。

もぞっ…

「?」

気のせいか、と思った。―――が、どうも気のせいではなかったと気付いたのはそのすぐ後だった。

「え…?」

首の辺りから、服の下、それも半袖シャツの下へ―――…ゼリーが入って来たのだ。

それももぞもぞと動き、重い動きでズルズルと上着の前が広げられていく。

「え、え???(汗)」

訳のわからない物が素肌に触れている感触に、ゾゾゾゾゾとカイルの全身が総毛立った。いや、それよりも、

 

―――――脱がされている?(ような状態)

 

「!!!!!(汗)」

さすがに慌ててもがくカイルだったが、やはりそれでもゼリーの拘束はビクともしない。

一体どんな物からこんな生き物が作れるのだろうか?と甚だ疑問を感じてしまう…。

ちょっと遠い目になっていると、ぬめぬめとしたゼリーが背中にまで回り始めた。

それも、上着をくつろげ、肌着を捲りあげているという、『ちょっとヤバい光景』となっていた。

さすがに、ズボンまで下げられそうになった時には、カイルも慌てて本気で抵抗し始めたのだが、…どうもこのナナミゼリーの強度というか硬度というか…が変わったのか、先程までややジェル状だったのが、トコロテン(ゼリーだというのにも関わらず、)くらいの硬さになり、ほとんど手足が固められてしまった。(どうやら先程までは、まだ出来上がっていない状態だったようだ。)

もしかしたらこのまま固められてしまうかもしれない…(汗)そんな、嫌な予感を感じる。

まだ、この時のカイルは、混乱した余り、現状を認識出来ていなかった…。

ゼリーは桃のいい匂いを放ちながら、まんべんなくカイルの全身に纏わりつきつつある。それも、素肌の方に、

「んっ…(汗)」

腰の辺りをゼリーになぞられ、気持ち悪さに声が漏れる。眉を顰めながら、床の上で身じろぐが、やはりどうにもならない。

「――――っ…」

これ以上の状態になっては、助けも呼べなくなる。そうでなくとも、ナナミの調理実験のせいでこの付近の人が少なくなっているというのに…

多少の恥は我慢する覚悟を決め、カイルは助けを呼ぶ為に、大きく息を吸い込んだ。

「―――だ…んッむ!?」

…その口に、ゼリーの塊を突っ込まれた。

確かに、物がゼリーである以上、口の中に入れるというのは、正しいのだが、相手が自分から動いて入って来るのは、何か違う。そして、淫媚な感じだ。

「うっ!ん!むっ!(汗)」

鼻は塞がれなかったが、出そうと思っていた空気が出せなかった事で、カイルは目を白黒させながら苦しんでしまう。というか、こうなっては助けも呼べない。

反射的にカイルは、相手(ゼリーだが)に痛覚があるのかないのかも考えず、口の中にある物体に思いっきり噛み付いた。

…しかし、噛み切れない。

一体このゼリーは何で出来ているのか?という感想を抱く、トコロテンどころか、ゴムのような感触だ。

更には…

(っ…苦い…ッ…)

じんわりとカイルの目の端に涙が滲む。

苦い物が苦手なカイルにとってはまさに拷問だった。

この匂いは甘いゼリーなのだが、味は、苦いような渋いようなエグイような…塩と砂糖を間違った程度では、こんな味にはならないだろう風味だ。

弾力からもだが、味覚の上でもこのゼリーを食べて解決するという事は出来そうにない…。

それどころか、口の中の唾液さえも呑み込む事が出来ずに、口の端から溢れさせるばかりだ。

「っふ…うッ!」

カイルは必死に舌で押し返す事で、難を逃れようとするが、ゼリーの方は納得しない。

ゼリーに意思という物があるならば、食べ物として食べられたい!という意思をこの相手は感じているのだ。(多分)

グイグイと必死にカイルの口に入り込もうとして来る。

息苦しさにカイルも必死に抵抗を続け、状況は暫し均衡した。

―――…先に折れたのはゼリーの方だった。…もとい、ゼリーの一部だった。

一致団結をしていたのか、カイルの口の方で進退を繰り返している間に、他の、身体に巻き付いている方のゼリーは動きを止めていだ。しかし、それが何を思ったのか動きを再開し始めた。

「!!」

ゼリーの中に包まれた衣類は、ゼリーが振動する事によってずり上げ、ずり下げられ、カイルの身体は視覚的に半裸状態にまでされてしまった。ズボンの方はまだ辛うじて、太腿の辺りで絡まっていたが、これも下ろされてしまうのは時間の問題だった。

素肌に纏わりつく粘体が小さく振動するのは、鳥肌が立つ程気持ち悪い物だったらしく、カイルはまた新たに涙を浮かべた。

「っ…ふ…」

口での攻防を弱める為の方法を、このナナミゼリーが思い付いたかどうかはわからない。

少なくとも、カイルのどこの部分を動かしたならば、口の力が緩むかという事には、この粘体も気付き始めてはいた。

…胸やら脇腹の辺り…そして、まだ攻略して切れていない太腿の辺りのゼリーが蠢く。

特に胸の突起の部分は、硬さが変わった為か、より強く刺激され、カイルは必死に歯を強く噛み締め、頭を左右に振る事によって堪えようとする。口の中の苦味はますます酷い物になった。

(もっ…ぃ、ゃ…だ、)

ズルリ、と桃色のゼリーが内股の間に入り込み、カイル自身にまで絡み付いた。

「!!!!」

咽の奥で声が絡まった。

(いやだ…助け…―――カナタ、ッカナタ…!)

身体が気持ち悪さ以外の反応を見せ始めた時、カイルはようやくこの状況を打開出来るだろう少年の名前を思いだした。

そして、必死に助けを求め始める。

涙を零す程に、この状態が嫌なカイルに、もう恥ずかしさやらプライドやらは残っていなかった。

 

バタバタバタ…!

 

「!」

 

 

その声が届いたのか、届かなかったのか――…それはわからない。

 

 

「カイルさーん。いますかー?何かこっちの方に来たって聞いたんですけど!ナナミがゼリー作ってるから危ないですよー大丈夫ですかー!?」

 

 

しかし、確かに求める人物は現れた―――…

 

 

 

「――――カイルさん?」

「……ッ」

  調理場の扉から少年が現れ、驚いたように目を見開いてカイルを見た。

  服を殆ど脱がされ、身体中にゼリーが巻き付いている自分の姿は、一体どんな風に映っているのかと思うと、カイルは恥ずかしさに泣きそうになり、ぴくりと身を震わせた。

「…凄いえっちぃ事になってますね〜…」

「っ…」

  何を言うかと思えば、カナタはわざわざ感心するようにそんな呑気な事を言った。…いや、どちらかと言えば、不穏な事を言った。

  そして、触手のようなゼリーに巻きつかれている側のカイルとしては、耳まで真っ赤に染め上げ、一応の救い主を睨み付けるしかない。

   w早く助けて』と目で告げているのにも関わらず、カナタは鼻を押さえながら、何やら考え込んでいるだけで、何の行動も起こそうとしていない。…嫌な予感がひしひしとカイルの背筋を這い上がって来た。―――いや、ゼリーが背筋を伝って来たらしい。

「〜〜〜〜〜ッッ!!」

  ゾゾゾゾ…とカイルは身体を震わせる。

  そのカイルの姿に心を決めたのか、カナタはにやっと笑った。

「あ、カイルさん!ちょっと待ってて下さいね」

「!?」

  そして、言うが早いか、カナタは姿を消した。

  ガタガタと何か音が聞こえて来る為、そう遠くには行っていない事はわかるが―――…それでも、姿が見えなくなった事による不安は拭えない。このまま放っておかれでもしたら…という不安が頭をよぎる。

  しかし、そんな不安を他所にカナタはすぐ戻って来た。

  …椅子を持って。

「準備出来たんでどうぞ♪」

  椅子に跨ぐように座り、背もたれに肘を付き、まさに『観戦』体勢で少年は嬉しそうな表情を浮かべていた。

  予想を超えた最悪の状況だ。あまりの事にカイルは呆然となる…。

  そして直ぐさま我に返った。

「んんっ!んんんーーッ」

  呻くように抗議をするが、対するカナタはこの状況を楽しんでいる為、び  くともしない。

  ―――いっそソウルイーターで吸ってやろうか…!と思ってしまうのも無理もない話だ。

  それが実行出来なかったのは、この状況を何とか出来る残された唯一の人物である事と、そして――ゼリーの急な動きの為だった。

「んっ!」

  ズルッと下肢に纏わり付いて来た粘体に、カイルは反射的にきつく目を瞑り、その感触に耐えた。

(気持ち、悪い…ッ)

  喉元を、わき腹を、そして直接性器に纏わり付かれ…何かを求めるように蠢くゼリーに、カイルは小さく震え始める。

「ううぅんッ…」

「気持ちいいですか?それ、」

「ッ…!!」

  ふいにカナタからの興味津々の声に、カイルは無理にでも固定されてしまっている首を激しく横に振った。その動きに全身にゼリーが反応して、更に身体をきつく戒める。

「でも、ほら…」

  勃ってますよ、と少年の言葉。

  言葉通り、カイルの身体は、与えられる刺激に僅かながら反応を示してしまっていた。

「ッッッ…! んんッ!」

  羞恥か怒りか、カッと顔に朱が走り、カイルは口腔の異物をきつく噛み締めながら、せめて足だけでも閉じようと必死にもがいた。

  その努力で、床に縛り付けてられていた足は、粘体がにちゃっという音を立てながらも、  ュしだけ床から浮き上がった。カイルの必死の抵抗が僅かに効を制した瞬間だっただろう。

  次の瞬間までは、

 ちゅ、ぐ。

「―――――」

  にちゃ、と再び音を立て、カイルの足は元通り床に縫い付けられた。

(…え…?)

  スッと血の気が引く。

  ゼリーは、カイルの後穴にまで纏付き、そしてその塊の先端をカイルの中に進入させていた。

…頭の中が真っ白になった。

  まさか、こんな…こんな得体の知れない物体に犯される事になるなんて…

  ポロリと無意識の涙が零れた。

「―――んぐッ!? うううッ!!」

  その放心した隙に、ゼリーは口腔から食べ物としての本能を全うしようと、食道に流れ込もうとする。生理的なものだけでなく、苦痛からカイルは吐き気を覚えた。が、無論吐き出す事は出来ない。

「ぐっ、んうぅうぅううッ!!」

  呼吸さえも止められ、カイルはただ苦しさにヒクヒクと身体を跳ねさせるだけだ。

  傍観していた少年の判断が、一瞬でも遅れていたならば、失神していたかも知れない…。

「あ、マズイです(汗)」

  慌てて椅子から立ち上がると、カナタは足下のゼリーを踏み付けながら、それに咽を犯されたカイルの頬を掴む。そして、ゼリーの詰まったカイルの口に口付け  驍ニ、一気に中に詰まっていたゼリーを噛んで引きずり出す。

「く、っはぁ…」

  ずるずると口からゼリーを抜かれる感触に、カイルは何とも言えない喘ぎ声を放ち、苦しさから涙をボロボロと落とした。

  それで、カナタはと言うと…

「…う、不味いです…」

  と一言だけ言って、カイルがあれだけ苦心していたゼリーをいとも簡単に噛み砕き、呑み込んでしまっていた…。

「っ…」

  涙目で睨むカイルのその心中を理解したのか、カナタは呑気に言い放って見せた。

「慣れですよ、慣れ♪」

  と、

  明らかに人外の食物(?)を口に出来るのも、消化出来るのも、だてに制作者であるナナミの義弟をやっていないという事だろうか…?

「っ…も、助け…」

「う〜ん…そうですねー」

  恥と怒りを忍んでの、その懇願にカナタは考え込むように首を傾げた。…振りをした。

「でもカイルさん、気持ち良さそうですから」

「っ…よくな…ッ」

「そうですか?――じゃあお手伝いーv」

  そう言うと、カナタはゼリーで飾られ露にされたカイルの薄い胸の突起へと口を寄せる。

「っ、ア…」

  生きているゼリーを横に退け、代わりに生暖かい感触が胸元で遊び始める。きつく吸い付かれるその感触に、背筋をゾクゾクとゼ  リーではないものが駆け上り、カッと身体が熱くなった。

  身動きが取れない状態で、嬲られているというのに、一瞬でも火が付いてしまうと、身体は耐え切れないように熱くなるばかりだった。

「ぃ…ゃ…」

  全身に絡み付いたピンクの触手が、獲物を捉えた食虫花のようにゆっくりと蠢き、下肢ではゼリーの「食べられたい」という本能を満たすように、体内へと潜り込もうとして来る…。緊張で固くなった入り口を解すように、入り込んだゼリーの触手がグニグニと動き―――

「もっ…ぃっ…」

「んー?」

  ヒクヒクと身体を仰け反らせ、涙で瞳を潤ませたカイルの、その胸元から少年は音を立てて口を話すと、わざと不思議そうな顔でカイルを見る。弄られていた片方の胸の突起は赤くなり、唾液とゼリーで濡れ光っている…。

「まだ達けませんか?――あ、なるほど〜」

「―――ッ…」

  もう止めて欲しいという意思を込めて、カナタを見る。しかし、カイルが見たものは、とても嬉しそうな顔をした少年だった訳で…

「これだけじゃ足りませんよね、」

  カナタは納得したように頷き、カイルの下肢へと手を伸ばすと、

「ッっぁああぁ!」

  身体の奥まで入れられた指とゼリーの感触に、カイルは悦いのか悪い フかもわからない内に、吐精してしまっていた。後はもう気持ちの悪い異物感に、ぶるぶると身を震わせつつ、身体から衝撃が過ぎるのを待つばかりだ…。

  放った精は、飛び散る事なく、性器を包み込んでいたゼリーの中に溜められており、まるで…

「ミルクゼリーみたいで、美味しそうですよ?カイルさん」

「――――っ…」

  わざわざその部分をなぞっていう、少年の言葉に、これ以上ない程羞恥心が溢れて来た。

  身体の奥では、入れられたゼリーが動いていて、まだ敏感な状態であるカイルの身体に刺激をあたえ続けている…。神経を直接撫でられるような感覚に、荒い息を吐く事で耐えるが、そんなやせ我慢も長くは続かない。身体が受ける気持ち悦さと、感情が受ける不快感さに、気が狂いそうになってしまっていた。

「っあ…あ、ゃ…」

  もう、ゼリーから拘束を受けなくとも、身体からは力が抜け落ち、辛うじて下肢だけが反射的に時折力が入るだけで、抵抗する気力さえもなくなりつつある。元々粘っこかったゼリーが、体内の温度で溶け出し、ちゅぐちゅぐと奇妙な音を立て始めていた。ほぐれた中、更にゼリーが進入して来る圧迫感が、カイルを苦しめる。

「っ…ふっ…あぅ…ッ」

「ほら、大分中に入 チてます」

  観察する少年の声。

  ずるりずるりと、身体に纏わりつくゼリーが徐々に下肢へと移動する感触。

  どうすれば身体から余計な力が抜け落ちるのか、学習した触手は、カイルの弱い部分を延々と攻め続けていた。

  不快感さが薄らいで、意識と理性がぼやけて消える…。

「カイルさん?」

「ふっ…は、はっ…ひ、は…ん、っ…―――ッッああ」

  声と同時に、計ったように多量のゼリーが入って来た衝撃に、カイルの理性は僅かながら引き戻される。

「っも…カナタ、やっ…っ…ねがッァ…っひ、く…も、出し…て、」

  喘ぐ事で、飲み込めなくなった唾液を白い顎に伝わらせながら、カイルは必死に残された理性を書き集めて、哀願する…。

  身体中に粘体を貼り付かせ、涙を流しての願いは、酷く少年の劣情を掻き立てる代物だった。

  弄ばれ、震えが止まらなくなったカイルの下肢を見つめ、カナタはようやく首を縦に振っ "ス。

「いいですよ、」

「――――ッ」

「…後、もう一回ソレでイッてくれたら♪」

「ぃ、あぁぁ…」

  鳴き声のような声で、カイルは喘いだ…。

 

 

「あ…あ、う…んん…ッ」

  力無く身体を横たわらせ、時折痙攣したように震えが起きる。放心したカイルの瞳からは生理的なものか、精神的なものか…どちらかはわからない涙が止めどなく溢れていた…。

「っ、ぅっ…」

「じゃあ約束通り、ナナミゼリー剥がして処分しますね、」

「っあぁあ…」

  カナタが一掴みのゼリーを引っ張ると、身体の中と外のゼリーが連動して動きを見せ、カイルは小さな悲鳴を上げる。

「あーでもですねー、カイルさん」

「っふぁ、…ぃあ、あ」

  にこりと笑い、少年はわざとカイルの身体ごとゼリーを噛んだ。

「ッひぅ!」

「―――処分の方法、食べるしかないですから、」

「――――ッ…」

 中のも、美味しく頂きます…。

  悲痛な目をしたカイルの前で、カナタは笑ってそう言った。

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

やっちゃった触手ネタです☆

…時間置いて打ち込んだら、そんなに面白い話とは思えなく…(吐血)

あまり裏要素がない気が…;むむむむ〜;ホントに出るのでしょうか;

そして、何故この場所に置いたのか。

 

「食べ物分際でカイルさんに手ェ出そうなんて!滅却処分しても飽き足りませんーーー!!!!!!(怒)口に出せないようなえげつない刻み方をして東京湾のヘドロの中に沈めて上に油撒いてから滅却してやりますーーーー!!!!!(激怒)」>ドリャー!

 

で、話が終わってしまうからです…(吐血)>通常

続きは↑な反応ではないのですね。(他人事のように…;)

とりあえず、続きは本になるかもですー。

…ならなかったらここにアップですね☆(吐血笑)

という訳で、リクエストもありましたので、アップしました。

何故本が発売されなかったというと…

完全版のデータが消えたからです。

ゆえに、2冊しか作られなかったという悲劇。

…これは、校正前のものとなっております(笑)

…いえ、ちゃんとプロトタイプのが手元に残ってはいるんですが、

打ち込むのがもう死ぬほど恥ずかしく…

薄目でしか話が見れません。という訳で、見直し皆無!(吐血)

…の、割りには触手が好きなのはどうし…(殴)

何だか羞恥プレイの気持ちでアップ。…ノーコメントで!;