お風呂の呪

 

その夜珍しく、カナタは一人で寝ていた。(いつもはカイルを引っ張りこんでいる。)

 

一一一コンコン

ノックの音が寝静まった部屋に響く

〜誰だろ、こんな夜中に…。

「は〜い何ですか〜〜〜…」

まさか、シュウとかフリックさんとかの夜這いじゃないよね〜?

…そうだったら、とりあえず半殺しだね…。

眠い目を擦りつつ、カナタはドアをあける

「あの…カナタ、こんな時間にごめんね」

「カッカイルさんッ!!」

あまりの出来事に、眠気なんか吹っ飛んでしまう。

カイルさんの夜這いッ!?夜這いvvv?

「いいえっ!!カイルさんならいつでもOKです!!」

「?話…があるんだけど………」

わずかに頬を染め、俯く

こっこれは、マジかも知れない!!

「ここじゃちょっと………中入っていい?」

「どうぞどうぞっ!!」

ぎこちなくカナタは中を示す

「ありがと、」

ぽふっとベッドに腰掛ける

これは誘ってるッ!?OKってことっ!?

「あのね、カナタ……」

「はっはい!」

「お願いがあるんだけど………」

カイルはまたもや恥ずかしそうに俯く、その仕草にカナタは頭を掻きむしる。

あ゛〜〜〜〜〜〜!!かわいすぎですっ!!

「何でも聞きます!!カイルさんの頼みならっ!!」

「ほんとっ!?じゃあこれっv」

どこに隠しもっていたのか、カナタの手の上に人形(?)のような物を6個のせる。

「え?これ何ですか?」

「のろい人形v」

 

 

「なあリーダー…」

「何ですか?………。」

「またなんで、のろい風呂なんだ?」

「…聞かないで下さい。」

「vvvvv」

 

そして一人、のろい風呂に楽し気に入っているカイルの姿があった。

 

おわる。