彼が飛び去る訳

 

今日もいい天気だった。

そう彼は考えていた。

「ムクムク〜〜〜〜〜!」

「!」

猛烈な勢いで走ってくるのは、彼の幼馴染みでもある少年なのだが…

「カイルさんがね〜〜〜〜〜vvvvvv」

「!!!!!」

掴まれば、毎回毎回同じような話をえんえんと聞かされるのだ。

「ムクムク〜〜〜!?…じゃあ、ミクミク〜〜〜〜〜〜〜!!」

こんな訳で彼、ムクムクは毎回飛び去っているらしい。

 

---では、落ちる場所は?と言えば…

「ムム〜v」

ぽすっ

「うわあvムササビだvふわふわ〜♪」

カイルの腕の中に、茶色い物体が落ちてきた。

「…どうでもいいんだけどね、」

「なに〜?」

ルックの声も、今のカイルにはほとんど聞こえていなかった。

「まだまだ落ちてくるみたいなんだけど?」

「え゛…。」

 

おわっちゃえv