着替えがないっ!!
「今日はいい天気ですね、たまった洗濯物全部洗いましょうか」
「あっ、私カナタの分も取ってくる〜」
ヨシノの言葉にナナミは走って、カナタの部屋へと走る。
「カナタ〜洗濯物〜〜〜!!!あれ?カイルさんも寝てる〜…起こしちゃ悪いから洗濯物だけ取ってくね♪」
ごそごそ、バサッバサッッ
「ん〜今日もいい朝です〜。…?」
カナタは自分の身体を見やる。
…何も着ていない、
「…え〜っと確か昨日は服着て寝たはずだよね。」
そして隣で寝ているカイルを見る
「カイルさんが?…『いや〜んなかんじ?』……………。」
自分で言って気持ち悪く(↑)なったらしく、カナタはポフッと頭を枕に落とす。
「多分ナナミの仕業だから〜。着替え…」
枕元に置いてあったのがない。
そして、他の代えの服すらもない。
「ナナミ〜(泣)」
カイルの代えの服も消えている事が唯一の救いだろう。
「しょうがないからアレをだそうっ!!一一一一一でもそのまえにv」
「はあ〜vカイルさんの肌ホントに綺麗です〜〜〜vvv あ………」
鼻血が出たらしく、カナタは鼻を押さえつつ撤退する。
「ん、………朝?」
ほとんど寝た気がしないのは、寝た時間が遅かった所為だろう。
「カイルさんおはようございま〜すっvvv」
「……………?」
見間違いかどうか確かめるために、カイルは目を擦る。
「似合いますか〜?」
「…なんでそんなカッコ?ついでに僕の服…」
カナタはセーラー服らしきものを着用していた。
「ナナミの手により、現在洗濯中です♪カイルさんも観念して(カイルさんに着せようと思って購入した)僕のコレクションを着て下さい!!」
「……その()内なに?」
「僕の心まで読んじゃダメで〜すv」
着物
ナース服
メイド服
その他諸々
「…帰る。」
「そんな格好でですか?」
「……………」
「僕はそのカッコのままの方が嬉しいですけどv」
着ているのと、着ていないの。
どっちがいいと聞かれれば、着ているのだろう。しかし、モノには限度というものがあった。
このままカナタに視姦されつづけるのは、かなりイヤなものがある。
「つっーーーーーー」
まさに究極の選択にカイルは悩んでしまう
「どうするんですか♪」
「っっっっっっ(///)」
ついにカイルは羞恥心に負け、そして…
ごきいっっっ!!!
カナタを殴り倒した。
「…君なんでそんな格好してるの?」
「………いいからはやく家まで送って…」
かなりあきれ顔なルックに送られ、にゃんこなトランの英雄は帰って行った。
一一一一一一結局猫の着ぐるみ衣装にしたらしい。
そのころの、現リーダー様。
「ああっ!!カイルさんがいないっ!!!せっかく写真を撮ろうと思ってたのにッ!!」
そう、頭から血を流しながら叫ぶカナタだった。