シードの日常を探れプラン

 

「タイトル通り!シードさんの日常を探るために!!ハイランド周辺に来ましたーーーーーー!!!!」

「………そうだね〜。」

『本当に来てるし………』と言った感じでカイルは呟く。

2人は取り敢えず、茂みに隠れていた。その観察されている本人、シードは馬を休めている。

おそらく、城を抜け出したのだろう。

「あーあーー。クルガンさん困っているでしょうねーーーー。」

「………仲良いね、」

「えっ?やきもちですかッ!?」

嬉しそうにカナタは叫ぶが、

「え?何が???」

カイルの返事はそっけなかった。

「はう〜〜〜。(泣)もういいです………。」

カナタは、シードの方に向き直りカメラを構える。

「…………なんか、いきなり服脱ぎ出しましたよ、」

「水浴び……?」

「あっ、そうみたいです、」

シードは汗をかいたからなのか、服を脱いで水浴びを始める。

かなり無防備にシードは小川の中にはいってゆく、

「取り敢えず、撮っときます。」

武将なのに、気配に鈍すぎるようなきが………とカイルは思った。

シードとカナタ達の距離は、約3mだ。

「あっ、誰か来ます。」

「?兵士みたいだね、」

兵士だと思われる人物は、いきなりシードを押し倒そうとした。

勇気ある兵士だ。(謎)

「生の強姦シーン見るの初めてです。」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!助けないと……っ」

シードもふだんなら負けていないのだろうが、何せ丸腰だ、力で来られれば体格差で不利だろう。

 

ゴスッ!

 

兵士の頭の上に『岩』がのしかかる。

そこらにあった岩をカイルが投げ付けたのだ………。

思惑通り、男は渾沌した。

「???」

シードは何が怒ったのかわからないようだったが、ハッと気を取り直すと、猛然と自分に害をなそうとした兵士を簀巻きにして川の中へと放り投げる。

そして自らは、服を見につけると街の方へと馬に跨がり駆けていった。

「あっ!行っちゃいます!!追いかけましょうっッ!!」

ちゃっかり、襲われているシードの写真をフィルムにおさめているカナタだった。

 

 

「酒場ですね………。たしかこのメモに『シードは独りで酒場に行くべからず』ってかいてあるのに、」

「何のメモなの…………(汗)」

聞きたくはないが、つい聞いてしまったカイルだった。

そしてカナタもそれを無視して話を続ける。

「うわ!!樽から直接飲んでますよ!!」

「ねえ、カナタ………こんな近くに座っていいの…?」

もう隣に座っている。が、ばれていないのでOKだろう。

しかし、シードは飲み比べをして勝ったのはいいが、すっかり酔いがまわっているようだ。

「酔うまで飲むなんてダメですよね〜。」

喋っている間にも、ぐい〜と一気をするカナタ。

「………そういうカナタは、いつの間に(しかも大ジョッキで)ビール飲んでるの、」

「あっカイルさん!!あっち、あっち、」

「?」

「シードさんが野球拳始めてますよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

「!!!!!」

ケラケラと笑いながらも写真を取るカナタ(酔い)

 

「いいかげんにしなさいッッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

 

この晩なぜか、ハイランドのある街の酒場は壊滅したらしい。

 

 

そして、カナタが書いた手紙は…………

クルガンさんへv

  シードさんの写真を送ります。

  なんか、脱ぎ癖あるみたいなので、

  気をつけた方がイイですよv

                カナタより。

――――と言うものだった。ちなみに兎柄の便せんだ……………。>それはどうでもイイ。

 

終わる