流行りにのろう。
「オーレーーー!オレオレオレ〜〜〜〜〜〜〜!です〜〜〜♪」
プープー!とラッパをかき鳴らし、ドンチャカと煩い騒音を書き立てる…。
「ワールドカップ開催ですーーーーーーー!」
カナタは、謎の言葉を叫んだ…
少年の顔には、塗りたくり過ぎて物凄くなっているペイントが施されていた…。
「………(汗)」
カイルは、それを見てどうしようと考えるが、一応理由を問いかけてみる事に決めた。
「カナタ……どうしたの?(汗)」
「いえ!流行りの波にのって、サッカーをしようと思っただけです!そーれ☆シュート〜〜〜〜〜!!」
「ヘブッ!」
勢いよく、けられたボールは、通りすがりの兵士Aにめり込んだ…。
――――――――しかし、蛇足をなることを承知でいうと、この兵士は『カイルにみとれていた』という枕詞(?)がつく…。実は、地道な活動がこの少年の影で繰り広げられていたらしい。
「カナタッ…!(汗)」
「事故です〜〜〜!それより、サッカー大会を開催しようと思うんです!」
「え?」
急に話をかえられて、気をそがれるカイルだ。
カイルが混乱している間にも、話は進む、
「僕の勇姿に惚れ直して下さい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「???――――――、!」
はしゃぐカナタの背後のドアが開いた………。そして、そこから見えたものは――――!
『トメロ、ソノバカ軍主』
と、信号を送る怒れるシュウだった…。そう。物凄い形相の。
今、この城はとてもとてもとても、忙しいようである。
―――――カイルは溜息を付いて口を開いた。
「――――カナタ、サッカーした事あるの…?」
「え?ないです〜。」
正直に答える少年。―――しかしそう答えつつも、ボールを自在にあやつり、終わりなくリフティングをしている…。
「じゃあ、いきなりするのは止めた方がいいんじゃ…?」
説得力がないとは思いつつも、カイルは控えめにそういった。
「そうですね〜」
しかし。意外にも、カナタは考える素振りを見せた。
「じゃあ!」
「じゃあ…?」
「サッカーの練習大会を実施ですーーーーーーーーー!!」
が、やはり、カナタはカナタであった…。(シュウ死亡)
「カイルさ〜〜んvvv見てて下さいーーーー!!」
中庭に、無理矢理サッカーゴールを設置し、幾名ものメンバー達を捕獲して来ていた。
キャー!とハイテンションに手を振る少年に、カイルはタオルを手に椅子に腰掛けながら、疲れた笑みを漏らしている。――――その状態は、カナタの希望なのだろう…。
「じゃあ、いっきますよーーーーーー!パスですーーーー!とーーーーーーーーーーー!!!!!!」
ボゴッ!
勢いよく行き過ぎて、兵士Bの顔にめり込んだ…。
地面にテーンテーン…とボールが弾んでゆく………。
「「「「「(―――――ごくっ…)>汗」」」」」
そして兵士のその仲間達は、生唾を飲み込んだ…。
「ちょっと失敗しました。」
パシッと足でそのボールを回収する………。
「まあ……まだまだいきましょうかっ☆くらえーーーーーーー!殺人稲妻シューーーーーート!!」
「ギャーーーッ!」
ドゴォッ!
「消える魔球パスーーーー!!」
「分身殺法シューーート!」
「滅殺アターーーーック!!!!!」
次々に倒れゆく兵士達…
それを見て、カイルは思った…
「(サッカーってハードなスポーツかも…>汗)」←誤
と。
エンド