夏のある日

 

み〜〜〜んみんみん……ジィ〜〜〜〜…み〜〜〜んカナカナ…じ〜〜〜〜〜っみ〜〜〜〜んっ…

 

「………」

「………」

 

とても暑い日中………

2人は、ぐったりとシーツの上でうずくまっていた。じっとりとした汗がシーツを濡らし、更に気持ちが悪くなっていた。

外では、蝉がうるさく鳴き騒ぎ、中では風の通りが悪い為蒸し風呂が形成されている…。蝉の鳴く声すら鬱陶しく聞こえた。

そんな中でカナタは口を開いた。

 

「………………暑いです…」

「…………」

 

ピ〜ットリとカイルに抱き着いての言葉。

暑いのならば、離れれば良いものの、わざわざ上着を脱いでまで少年は相手に抱き着いている。べたついた素肌が触れる。

「カナタ……(汗)離れてほしんだけど…」

「それはヤです!(汗)」

 

み〜〜〜〜んみんみん……ジィ〜〜〜〜〜ッ!カナカナ…ツクツクボーーーシ!

 

「―――――――――っだーーーー!くそ暑いんですーーーーー!!!!!」

ぎゅーーーーぎゅぎゅぎゅーー!と、叫びながら、更にカイルに抱き着き、余計に熱が上がる。

そして、それは抱き着かれる方もである。

「カナタ、暑い…(汗)」

「う゛〜〜〜〜〜〜っ…!」

離れたくなさそうな声をあげるカナタであったが………

 

「くううっ……!しょうがないですっ!涙を飲んで諦めますッ!!」

「…………(そうして欲しい…)」

涙を流しながら、少年はそう言い放つ。諦めたかと思いきや…

 

「ここでくっついてるのはっ!」

 

 

 

 

 

「…………………カナタさん、こんな所で何してるヨ〜〜〜?(汗)」

籠を抱えて、ハイ・ヨーは尋ねる。

「いや、食料庫って涼しいですから☆」

「…………(汗)」

 

その後、食料この中で抱き合っている(?)リーダーの姿が幾名かの者によって目撃されたという………。

やはりあそこは熱々だったと………(デマかもしれない。)