紅葉落散

 

 

「カイルさん、紅葉…キレイですよね?」

「うん…」

 

 

紅葉 紅葉 紅葉

見渡す限りに、紅。

 

その色が連想させるモノは…

 

「血みたいだね、」

その瞳が虚空を見つめているような気がした。

 

「…紅葉、頭に付いてますよ、」

「ん、」

 

触れる指先

重なった腕

触れた唇

重ね合う吐息

 

………触れ重なった体温、

 

 

「…いいですか?」

「………うん、」

 

潤んだ瞳に映ったモノは紅葉、

…それと、カナタの姿だけだった……

 

 

「っっん、あつっ…ふぁ」

「っ」

 

身体と心が触れ合う

身体と心が重なり合う

 

すべてが触れ重なって溶けた…

 

 

 

 

 

 

「………(野外だし…(泣))」

自分の身体に付いた土と葉っぱを払いながら、カイルはなんだか泣きたい気分になった。

「?」

じゅうじゅうと何かを揚げる音と、香ばしい香り。

「カナタ?何してるの」

「え?紅葉狩りです!!結構おいしいですよ♪」

 

『紅葉の天ぷら。』

(カナタの思考回路『狩る』→『食べる』)

 

「…えっと、『紅葉狩り』って眺めるだけだと思うんだけど…」

「ええっっ!!?そうなんですかっ!?」

「…おいしいけど、」

もそもそと、紅葉を食す2人だった。

 

                                          終

 

 

やなせまい様キリリクv…すいません、なんだか訳がわかりません。

『裏』で『紅葉狩り』ムズいっす。(泣)

ラストで書きたい事書けたので、いいやv(おいっっ)