手紙
「たまには俺も手紙を書いてみよう」
よほど暇だったのか突然思いつき、シードは手紙を書き始めた。
「問題は誰に書くかって事だよな」
机の上にシンプルなブルーの便せんと封筒を置き、羽ペンを手でクルクルと回しながら暫し考える。
「あっ、な〜んだ身近にいたじゃん!!クルガンに書〜こおっと!!」
そう言うと、さらさらっとペンを走らた。
「クルガンへ…と、暇だから…お前に手紙を…、書いてやった。っと」
ぶつぶつと口に出しながら書いてゆく。
数時間後
「クルガン様お手紙が届いております。」
「手紙?誰からだ?」
訝し気にクルガンが問う。
「はい、……シ、シード様からです。」
「………誰からだ?」
「ですから、シード様からです。」
「…誰だ、そんな悪趣味な悪ふざけを考えたのは」
シードがそんな事をする訳がないといったふうにきっぱり言い放つクルガン。
「………クルガン様」
(そんなきっぱり言わなくても………)
少しシードが気の毒になったクルガンの補佐官アスティアであった。
「まあいい、どれ………」
手紙に目を通した瞬間、クルガンは目眩がした。
「シード様、クルガン様からお手紙が届いていますよ」
「おう、来たか」
嬉しそうに手紙を受け取り、封を切る。
「何が書いてあるんだろっv」
わくわくしながら手紙を読む。
シードへ
誤字脱字が多すぎる、それから字も汚くてあれでは何が書いてあるのかわからん。
次に手紙を書く時までにしっかり勉強しておくように。
クルガン
「お前は赤ペン先生かあああああ〜〜〜〜〜!!!!!!」
絶叫とともに手紙を破り捨てる。
そして、クルガンの所にシードからの手紙が来る事はなかった。
あとがき
焼そばがおいしゅうございます。(笑)いや、海月の家によってお昼をいただいたもので…。
ありがとっ!!
海月:なあに、お礼は主坊一本でいいよv
………考えときます。
海月:よっしゃv
まあ、このようなヘタレssを読んでいただいてありがとうございました!!
深海 紺碧