リップクリーム
「…………(汗)」
今日も今日とて、カイルは流されていた。
「カイルさ〜んv次はセーラ服行ってみましょ〜♪」
じゃき〜ん☆と出されたのは、その言葉通りのセーラ服で……………………カイルは泣きたくなった。
ちなみに今着せられているのは白いメイド服で、むやみやたらにフリルやらリボンやらが付いている為まったく実用性のない物だったりする。
――――――つまりはとても可愛らしい物で、
「〜〜〜〜〜〜カナタ、」
「はい?」
地を這うよな声色のカイルに、カナタは小首を傾けるだけのリアクションをした。
「…なんで女装?」
「あっはっはっ!別に女装をしてもらうのが好きって訳じゃないんですよv?」
「?」
「ただ単に、カイルさんに似合う格好をしてもらいたいだけで!」
「…………………………………」
可愛くて萌えなんです!などと訳のわからない事をほざいている少年には、もうどうにもこうにもコメント出来そうにない…。
ぐ〜ったりしたカイルの、その顎をくぃっとカナタは持ち上げる。
「ついでにリップも塗りましょ〜v」
「…………」
きゅっきゅっと下唇から上唇の上をリップがなぞり、唇の上に新しい色付きが放たれる。
「…あ、なんかコレってえっちぃですねv」
「…………」
END