絆創膏(バンドエイド)
「あうちーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!;」
………今時、まさに基本的とも言える声を上げて、カナタは絶叫した…。
「くっ…不覚でした〜(泣)まさかこんなにザックリ行くなんてっ…」
ザックリと言ってはいるが、カナタの傷は人さし指を多少深く切ったに過ぎない。つまりはそう大した傷ではなかった。そりゃ、多少痛そうには見えるが、
「はい、」
「ありがとうございます〜v」
ペタッ、とバンドエイドがカイルの手で貼られる。
その指を嬉しそうに見ながら、少年はぶつぶつと呟いていた。
「切り傷ってやっぱり痛いんですよね〜;」
「うん、治りにくいし…」
ちなみに、血を垂らしながらやってきたカナタに、カイルが見兼ねてバンドエイドを貼ってあげたと言う経路である。
「はっ!」
そして、先程まで指をじぃっと見ていたカナタだったが、突然に声を上げた。
「?」
「大事な事忘れてますよ!?」
何事かと理解不能の状態になっているカイルをしり目に、少年はベリッとせっかく貼ってもらったバンドエイドを勢いよく剥がした。
珍しい出来事である。
「な、何?;」
「消毒です!」
「………、」
そう言えば、し忘れていたのである。
じゃあ、消毒液を探さないと…と、思ったカイルはまだまだ甘かった。
「舐めて下さいv」
「………………………」
消毒…
にこ〜vと笑って言われた言葉に、カイルは固まる。
「消毒ですv」
…目の前にはどう考えても引きそうにない、指先。そして、笑顔。
「…………」
「v」
「…………(汗)」
うっ…となりながらも、もうカナタは諦めたような心境になった…。
もう…いい……
もう…
フッ…とカイルは諦めたような笑顔を浮かべた。(かなりの心労らしい…)
そして、…ソッとカナタの指先に舌を這わすのだった…。
「………そう言えば、なんでケガしたの?」
「あっはっは〜vちょっと恋のおまじないで血を2、3滴使おうとして、ナイフでザクッとやっちゃったんですよね〜v」
「(おまじないで血!?;)」
「結構効くみたいですね!コレv」
自分の指を見せて言う少年。
そして、またやります〜vと言うカナタをなんとか押しとどめるカイルだった…。
END