油性マジック

 

 

青い人。その寝室。

 

きゅーーーきゅきゅ、きゅっきゅっ…

「ん〜…?」

きゅきゅきゅーーーきゅっきゅ、

「んん…?(汗)」

きゅきゅきゅきゅきゅーーー!!

 

「あはははは!」

「負けないわよ〜」

 

くすくすと笑う声と、自分の顔の上に感じる妙な感触さすがに何事だ!?と思い、フリックは無理やり夢の中から抜け出した。(おそらくオデッサな夢。)

見えた物は…

 

―――――なぜか、カナタとナナミのドアップだった。

 

「なっなんだっ!?;」

「あ。バレました〜」

「も〜せっかくどっちがいっぱい書けるか競争してたのに〜っ!」

 

書く?

 

「…何をだ?」

言うが早いか、少年がサッと手鏡を出した。

…鏡文字になっているため、判別しがたいが、

 

『青二才』『バンダナ』『童顔』『☆』etc…

 

「なんだこれはーーーーーーっ!!!!!(汗)」

「今はやってるんですよね〜。寝てる人の顔に落書きするの、」

「なの〜v」

修学旅行か?

「お前らなっ…」

まったくの悪気のない少年少女の笑顔にフリックはただ呻くばかりだ…。(しかし、カナタはエセ笑いだ。)

 

 

「キャーーーーッ!!」

 

 

そんな中、新たな少女の叫びが響いた。

いつの間にか寝室のドアが開いており(カナタが針金で開けた。)そこにニナが立っていたのだ。

「に、ニナ…(汗)」

「フッフリックさんの顔が、顔にっ……」

「お、落ち着け、ニ…」

 

「私が先に『ニナ命v』って書いておこうと思ったのに〜っ!」

 

ヒッドーイ!と、ナナミに向かって叫ぶニナだ…。

「…っ!やっぱりナナミちゃんもフリックさんの事…!」

「え?え?えーーーーっ!?;カ、カナタなんとか言ってよっ!!;」

「え〜っと…?;青い人なんぞに、ナナミは任せられないので、却下です。」←酷い。

 

………ニナの手に握られている油性マジックを見て、まだアレよりはマシだったのかと、騒々しい騒動の中フリックは思った…。

「一体なんでこんな事がはやってるんだ…(汗)」

「あ、僕が発案したんです。ちなみに、今日から。」

お前かーーーーーーーーーーーーっ!!(しかも、今日からかいっ!>汗怒)」

フリックの怒声が夜中の城内に高らかに響き…

被害者たちはようやく己の状態に気付くのだった。

 

 

…ちなみに、カイルはと言うと、

「…すーーー……」

平和に、ただ平和に眠っていた。(その隣には、身代わりカナタ人形があったりするが、)

 

 

 

 

その後、三日間ラクガキは落ちなかったという…。

END