火傷
今日、カイルは料理をさせられていた。
何だかよくわからないが、カナタから新婚ごっこだとかなんだとか、ごねられたらしい。しかも、花柄エプロンまできせられていたりする。
トントントン…と、手際のよい音が響いて、だんだんといい匂いもしてくる。
丁度、夕食の準備をしているらしい。――――ちなみに、場所はレストランの一角を借りているのではなく、何故だか自室を六畳一間の部屋に改装して、そこで調理中なのである…。
「………」
何とはなしに、遠い目になってしまうカイルだ。
もはや、抵抗する気力もないらしい。それでも、手際良く料理が出来ているのは、さすがと言うか何と言うか…
しかし、遠い目をしていたのが原因らしく、その手がふいに熱した鍋に触れる。
「あつ…っ」
慌てて、カイルは、手を鍋から離し、その指を反射的に反対側の手で握りしめる。
多少眉を潜めているが、特に大きな負傷ではないようだ。
そうだったのだが――――――――――…
「ただいまです〜〜〜〜vお土産に(無理矢理)トニーさんに育ててもらったアロエを―――――はっ!!」
…何をどうやったのか、サイコメトラーか、超推理か…カナタは一瞬にして、状況を把握した。
「カイルさんーーーーーーーーー!!!!!!ヤケドですかーーーーっっ!?大丈夫ですかーーーーっ!?丁度アロエ貰ってきたばっかです!これを塗って下さいーーーーーっっ!!!!たっぷりと塗り込むんですーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!」
「大丈夫だからっ;」
「ついでアロエヨーグルトも食べて下さいーーーーー!!!!!!!ぎゃーーーー!!(泣)カイルさんのもろ肌に〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!!」
「…………(汗)」
※アロエは傷にも、ヤケドにも効きますが食べても効きません。
暴走した、カナタにアロエ攻めに合わされたカイルだった…。
どんなケガをしても、カナタに見つかると危ないという話…。(謎)
しかし、この後、アロエプレイ(?)に走ろうとした、少年は、見事にカイルにカイルのケガの100倍程の負傷を負わされたという――――…