花粉症

 

 

 

春うらら…

「へーーーっふしゃーーー!えーーーっきし!;」

思いっきり鼻水を垂らしている少年がいた…。

 

「ぶへーーー!;…えっくしゅ!!」

「………(汗)」

しかも、だばだばと、涙を流し、顔中をぐしゃぐしゃにしてしまっている…。

「カナタ…大丈夫?;」

「はーーーーっくしゅーーんっ!え”ーーーーぅっ大丈夫じゃ、ないっ!ですっ…!」

どこをどう見ても、立派な花粉症の症状だ。

「葛根湯飲む?;」

何やら、花粉症に効くらしい漢方薬である。ちなみに、カゼにも効くらしい。

「なんかマズそーだからいりまぜん…;」

ちなみに、この少年、辛い物以外苦いのも渋いのも平気だが、何と話に薬系統は嫌いである。…他人に飲ませるのは好きだと言うのに、

「ぶしーーーーっ!」

ティッシュと鼻が盛大になる…。

「も”ーー!こうなったら花粉を出す植物は全部燃やし尽くしまずーーー!!」

「カナタ…(汗)」

 

くずかごに、丸めたティッシュを投げ入れながら、暴れるカナタを何とかカイルはなだめようとする…。

そして、10分後、なんとかそれは効を制し、一応『杉の森丸ボウズ作戦!〜ひいらぎ集団殲滅運動〜』は未決行に終わった。

 

「う”〜〜〜っ…じゃあ、部屋に空気せーじょーきをつけるのと、城内花禁止にしときまず〜〜〜…」

「そうして…;」

――――――今、トランに帰ったら、カナタは迎えに来れないかも知れない(花が多いから、)ふと、そんな事を思い、帰ろうかとも思うカイルだが、さすがにこんな状態の少年を見捨てて帰るのも憚られた。

「ぶしーーーーっ!(泣)」

「…………(汗)」

 

 

しーーーかーーーし…

 

 

「カナタ〜♪お花いーーーっぱい持って来たわよ〜〜〜v早く元気になってねーーー!」

「ふぎゃーーーーーーーーーーーっっ!!!!!;」

花粉症のなんたるかを、よく理解していない義姉に、泣かされる羽目になるカナタだった…。

たまにはそんな珍しい日もある。

END