ピアス

 

 

その時、カイルは何となく観葉植物に水をやっていた。

天気もよく、程々の気温で、丁度水をやるのにもってこいな時間だ。周りに水が飛ばないように気を使いつつ、じょうろを土に向けている。

ほのぼのとした光景だった……………しかし、その時

「!」

いきなり、背後から殺気にも似た気配を感じた。 その瞬間にカイルは、身を翻している。

空気の衝撃が頬を掠る。

「………っ!?」

思わず反撃に出ようとしたカイルだったが、やはり振り返った先にいたのは少年の姿だ。

「カナタッ…!?」

「あーーー!ばれましたーーーーーーっ!!;」

しかも、何故かカイルを狙ったんだろう手には、鋭く先の尖った針があったりした。カイルが避けなければ、確実にそれは耳朶に刺さっていただろう。

逆の手の指先にあるのは―――――…

「カイルさん!ピアス穴開けさせて下さいっ!」

 

ゴス

 

鈍い音が辺りに響き渡った…。

 

 

良い子の注意☆

ピアスは耳を冷やしてから穴を開けましょうvじゃないと、おそらく死ぬ程痛いですよv

 

 

「まずですねー。なんかいい感じの色の石を発掘したんですよー。水色の、で、加工しようとしたらなんでか、ピアスになっちゃいまして、よく考えましたら、カイルさんピアス穴開けてなかったですしーあける予定もなさそうでしたからー、だから有無を言わさない内に開けちゃったら受け取ってくれるかと思ってー」

「…イヤ;」

だらだらと言い訳チックに言うカナタの視線は、まだカイルの耳朶を見つめている。ちなみに、カイルは耳を押さえてガード中だ。

「えーーー!せtっかくなのに〜っ愛100パーセントの手作りですよーー!!」

「………」

ピアスはなんとなく痛そうなので、拒否するカイルさんである。

ふいにカナタの視線がずれる…。

「…じゃあv」

「?」

………胸元に

 

 

バキーーーーーーーーーーーーッ!!!!!(怒)

 

 

――――結局、再加工させたらしく、ピアスは釦の一部として輝いている。

END