秘密
「今日はカイルさんの秘密を探ってみようと思います。…てな訳で、手伝って下さいよ?」
そう堂々と言い放ったカナタの目の前には、2人の人物がいた…。もちろん、
「お姉ちゃんOKよ〜♪」
「なんでまた俺だっ!?;」
ナナミと当然のように巻き込まれている青い人だ。…そして、青い人の発言は黙殺される。
「ふっ!最近もうそのツッコミは飽きましたよ!じゃなくて、秘密です!」
バンバン!と机を叩くカナタだ。
そして、もう何がなんだか諦めてしまったフリックは、ナナミと共に悩んだ。
「秘密って言われてもな…;(解放軍時代の事を喋ったら俺の命が…;)」
「カナタは何か知らないの〜?」
知らないから探しているのである。
「ん〜…カイルさんちにあるキンギョソウに、最近水やってるのはカイルさんだとか、トランの周りにある堀の魚とか鳥にパンの耳をやってるのも、知ってるんだケド、他の秘密が知りたくて〜。ちなみに後を付け回して調べました!」
「それはれっきとした犯罪だろうが!?」
ちなみに今からする事も、である。
「つまりは、腰の横にほくろが三つ並んでるとかそう言う事を探すのねっ!」
「――――――それはなかったと思う、うん。」
何かを思い出すように、少し考えてから、カナタは手を横に振ってそう言った。…何を思い出したかは部外秘である。
そんな訳で、ストーキング☆
現在、カイルはトランに戻っていた。
そして、その自室の前で、一同は並んで座っているのだ。(買い物中のグレミオの許可?はとった。>「入っていいですか〜♪」「どうぞ、いいですよ」)
「(ちなみに、あの鍵のかかった引き出しの中には、カイルさんの日記が入ってます!)」
「(だからなんでそこまで知っていながら更に探すんだ!?)」
「(お姉ちゃん良く見えないわ〜)」
これだけ騒いで見つからないと言うのもどうかと思うが、まあ観察を続けている。
…。
…。
…。
「(星は何の動きもありませんね〜バンダナ刑事)」
「(バンダナ!?;)」
「(なんか、刑事物みたいねっ!かっこいいわ!!あ、そうだわ、お姉ちゃんお弁当持って来たの〜v)」
「「(ギャーー;)」」
…。
…。
…。
夜。
その日、カイルは一日読書に勤しみ、まったく部屋から動かなかった…。
故に、一同はかなりの疲労を覚えている。
「(…なんか、秘密が全然探れませんねー)」
「(………>ばれてるんだろうなぁ;)」
「(くーーーー…)」
そろそろ、撤退したいとフリックが思った時、不意にドアが開いた。
そこにいる人物は、一人しかいまい。
「…カナタ;」
「こんにちわですー☆」
「…もう夜だけど、何してるの?;」
「………」
困っている顔だが、真実怒っていないのかは、どうにも確認がとれない。
一体何をどうやって言い訳するのか!?とごくりとフリックが緊張に咽を鳴らした時、(ナナミは爆睡中)
「カイルさん!秘密を教えて下さい!!」
直球勝負に出た!
「そう!なんとなく目玉焼きの半熟の黄身の部分は避けて食べちゃうとか!バンダナがずって来て、目にかかって転んだ事があるとか!ルーレットにはまり過ぎて夜がくるのも忘れて熱中してたとかいう事以外で!!」
しかも、デットボール。
その日、カナタは星になった…。(ついでにフリックも)
秘密はやはり、誰にも暴かれたくないからこそ、秘密であると言う話……
END