ボタボタボタボタ…!

 

「!!」

「あ…」

 

突如として、少年は押さえた手の隙間から、床へと血を落とした。

 

「カナタ…!」

「…あはは;」

 

風呂場で、

 

「「………」」

微妙に言い訳し難い物がある…。

 

 

 

 

「カナタと一緒にお風呂入るのやめた方がいいのかな…」

幾らカイルでも、目の前で鼻血を噴かれるのはいい気分ではないらしい。

「というか、今まで入ってた方がおかしいじゃない?」

「そう言われても…」

「この間、ドラム缶(風呂)に無理矢理一緒に入ってたって聞いたけど?」

「…………」

サッと視線を逸らすカイルだ。…どうやら真実らしい。

 

「………」

「………」

 

いい加減アレとは縁が切った方がいいと、皮肉と少しばかりの忠告を言おうとルックが口を開いた時、

「カイルさーーーーーん!誤解なんです〜〜〜〜〜!!あの鼻血は湯当たりしたからなんですよ〜〜〜〜っ!!」

「………」

「カナタ、」

鼻にティッシュをつめて疾走して来た少年が、素早い動きでカイルにタックルを仕掛ける。

「ほんとに?」

「はいっ!だからお風呂は入り直しましょう!」

「え;いいの?鼻血…」

「大丈夫です〜ぬるめのお湯にしてもらいましたからv」

「じゃあ…」

「わ〜〜い♪」

 

「………」

 

絶対に嘘だろと突っ込みたくなるような言葉に騙されたカイルに、ルックはため息をついて、縁を切る事を決めたのであった…。