ガラス細工

 

 

パキリ…パきリ……ッ

 

 

『カイルさん〜♪』

『催眠術教本…?;』

 

ぱキリ…

 

『レッツトライですよ〜♪』

『え…(汗)』

『1ポッチに穴空けてみましたし!』

『それはちょっと…;』

『なんか簡単なのでトライですよ〜♪えーっとじゃあ、』

 

 

パきり…

 

 

『嫌な想い出でも忘れてみましょうか、』

 

 

 

軽い思いつき、

願うまで自分でも思ってみなかった思い…

 

 

 

パキッ…

 

 

『いいですか〜貴方はだんだん眠くなる〜〜眠くなってカイルさんの嫌な想い出が飛んでゆく〜〜〜はい、もうすぐ眠くなる〜〜〜だんだん眠くなって……』

『………』

『そして僕が――――したら、…』

 

 

願ったのは…

一番忘れたかった物は…

 

 

 

パキッ

 

 

 

ガラス細工のように脆い自分が、崩れ落ちた瞬間…