溢れ返る香りと色。

甘過ぎる芳香に、辺りに置かれた飴、飴、飴、飴、飴の嵐…。

そこに正座した少年らが2人…。

 

「カナタ…(汗)」

「砂糖…安かったんですよ…」

ふっ、と目を逸らして、同盟軍リーダーカナタは言い訳する。

そう、砂糖が安くなっていた事と、財布が満タンになっていた事がこの悲劇を引き起こしたのであった。

砂糖を買うのは良い。

買っておいて保存するのも良い。

―――――――全部を使って、飴を作る事はないだろう…。

「…………(汗)」

キレイに作られた飴細工の白鳥(目が輝いていて妙。)が意味もなく天井を見上げている…。所狭し!とばかりに並べられた製作物は、全てカナタの手による物だった。器用と言えば器用だろうが……まずは常識を知ってもらいたい。

「口の中甘いですね〜」

「……どうするの?コレ…」

幾ら様々な味付けを工夫していたとしても飴は飴。幾つも食べると、口の中が甘ったるくなって来る。すでにこの2人(カイルも付き合った。)何十個と延々と飴を食べ続けていた。

「そうですね〜…あっv!」

「?」

ふいにカナタがポン、と手を打った。何か思い付いたらしいと言う事はカイルにもわかったが、…まさかあんな事を言い出すとは思いもよらなかっただろう――――…

 

「ピーーーッ(教育的配慮)の時に使ってみましょう♪」

 

「………」

スティック飴と、丸い飴を大量に、両手に持った少年…。

 

 

記念すべき50個目で!

記念すべき折り返し地点で!

そんなネタを言うかっ!?

 

 

…ちなみに、カナタは裏庭に埋められていたそうだ。

大量の飴は、カイルの手によって、城内の子供らと、レストランとに譲り渡されたそうだ。

END