沈黙
沈黙は金なり…。
時に沈黙は、雄弁となって相手に語りかける物なのである…
「……………………」
「………(汗)」
「……………………」
「……か、カイルさん〜(汗)」
布団の上で体育座りをし、無表情に額の上に青筋を浮かべているカイル。
そしてその前、床の上で正座をしてダラダラと嫌な汗を流しているカナタ…。
「あの…カイルさん、」
「………(無視)」
「カイルさ〜ん(汗)」
何やらまたカナタは、カイルを怒らせるような事をやらかしたらしい…。
理由はやはりどうでもいいような事だと思われるが、しかし。カイルは怒りっぱなしだ。
…まだ即行で見捨てて帰っていない所を見ると、まだ怒りは低いようだが…
「ごめんなさいですー;」
「………(無視)」
ただひたすらカナタは謝り続け、カイルはそれを沈黙という形を持って答える…。
そしてこれは、ただひたすらカイルがほだされるまで続けられるという…。
――――ただそれだけの話…。