カレンダー

 

 

カレンダーに付いた赤い丸。

一体何の日だったのか…

 

 

「カイルさ〜〜〜んっっ(泣)」

「Σ!?;」

高等部3学年、カイルのクラス。その一限目は自習だったりしたのだが、カイルが席に付いた時、その机の下から、ここ最近とても聞き覚えので来た声が、響いてきたのだ。

恐る恐るカイルが机の下を覗き込む。

「カナタ…」

そこには、とても見覚えのある少年の姿があった。…まあ、何故カイルが席を付くまでその存在に気付かなかったのかは謎だが、

「カナタ…授業はどうしたの?(汗)」

「そんな事より大変なんですーっ(泣)」

「カイルどうかしたのか?…ってまたお前来てたのかー?」

何やら揉めているカイルに気付いたのか、後ろの席であるテッドがカイルの肩ごしにカナタを覗き込む。…その口調と表情はとても楽しそうだ。

そして、『また』と言っているように、カナタがこのクラスに乱入してくるのは、これが初犯ではなかったりする。

「来てたんですーっ。それよりカイルさんこれを見て下さいっ!!」

「「………」」

べろんっと出されたのは、どこをどう見ても何の変哲もないカレンダー。

「よく見て下さいっ!!今日の日付けに丸が入ってるでしょうっ!?」

「ほんとだ…」

「それがどうかしたのか?」

「―――――――何の予定なのかわかんないんです…(泣)」

…。

「「は?」」

思わず声が揃う2人だ。(多少ニュアンスが違うが、)

「全然僕付けた憶えがないんですよー!!謎なんですーーーっ!!;」

「カイルとデートする日だとかは?」

「そんな嬉し恥ずかしトキメキDAYは忘れるはずがないですよっ!!あ、だからカイルさん今日デートして下さいね♪」

「え?うん…?」←訳がわからない内に流された。

「何かの記念日だとか、」

「それも調べてみたんですけど、わかんないんですよ〜ッ!」

う〜ん…謎だ。…と、考え込む一同。

 

そんなこんなで、いつの間にか放課後になっていた。

 

「一体なんだったんでしょうね〜…今日はもう終わりですケド。」

結局、一度も今日は授業に出なかったカナタだ。

「カナタ、…」

「カナタ―――――ッ!!!!!(怒)」

さすがに注意しようとしたカイルだったが、その言葉は少女の怒声によって阻まれてしまった。

「ようやく見つけたわよっ!カナタ!!もーっ!お姉ちゃん怒ってるんだからねーっ!!今日は補習テストの日なのよっ!出ないとだめーっ!せっかくお姉ちゃんカレンダーに印付けててあげたのにっ!!」

「「「あっ、」」」

納得のいった3人だ…。これで、問題は解決したが、当面の問題は解決しなかった…。

 

「カイルさんとデートぉ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!(涙)」

「無理だから、」

「無理だな、」

 

自業自得な少年であった。

 

END