花言葉

 

はい、僕カナタです。ぴちぴちのティーンエイジャー。

まあ、いい加減な自己紹介ですけどまあそれはこんな事態の時ですから、置いときます。え?どんな事態って言いますと、これですよこれ。

 

「黒い百合の花言葉は呪い〜〜〜〜〜っ…」

「……………」

―――目の前には真っ黒な百合の花束。

一体誰がこんな嫌がらせを!?まったく!僕じゃあるまいし!!

もちろん、僕は自分に花束を送るなんて酔狂な趣味はありませんから、送ってませんよ?

で、まあそんな花束が、朝起きたら部屋の扉の前にあった訳ですよ。部屋の前の衛兵はどう慕って言う話はともかく、(もちろん僕が邪魔だから除けてたんですー。)誰でも置ける状態にあった訳で。

最初は「カイルさん宛かーーーッ!!(怒)」って思ったんですけど、(カイルさんモテモテですから、潰しても潰してもファンがでてくるんです。)メッセージカードが付いてました。

to KANATA。

…。

確かにそれだけ書いてりゃ、僕宛だってのは子供でもわかりますよね〜?

ただ、それの問題は『誰が』、『どんな目的で』 、という事なんですけどね…。絶対のろいです。日夜『異性の範疇外』になるよう努力を重ねている僕ですよ?女の子からの贈り物なんて届く訳がないんです!―――ちなみに、野郎からのは即滅却。

…でもなんででしょうか?なんかカイルさんからの視線が偉く痛いんですケド…?(汗)

「…………」

「え?」

急にカイルさんの手が僕の方に乗せられる。え?え…v嬉しい期待ですか!?燃え展開ですかっ!?

―――グイグイグイ。

「え?」

グイグイグイ、

「ちょ?カイルさん??」

グイグイ―――――バタン。

はーーーーーっ!!;何故か部屋から閉め出されましたーーーーーーっ!!!!!;(しかも無言プラス無表情でーーーっ!!;)

「カイルさーんっ!?カイルさーーーんっ!!!!!;」

これは嫉妬ですか!?(だったら嬉しいですけどッ!!)それとも呪い効果ですかーーーッ!?

 

 

―――――という訳で、どうにもこうにも、この呪いの花束の送り主を探さなきゃならなくなったんです。

ええ!愛の為にッ!!(泣)愛の為ったら愛の為!なんですっ!!(泣)

 

 

「さーーーキリキリ白状してもらいましょうかーーーー!ネタは上がってるんですよーーー!!」

「誤解だーーーッ!!」

フリックさんを吊り上げた縄をジリジリと下ろし、煮上がった巨大な窯の中へと下ろして行く。…ちょっと楽しくなって来ました。まあでも先に自白ですよね。

「僕の呪いの花束を送りつけるなんてマネをやらかす程の恨みを持つ人物といえば、やっぱりフリックさんですねーーッ!!しかも花言葉は死とか呪いなんですよーーーっ!!」

「濡れ衣だーーーッ!!というか、それを言うならシュウだって…」

「アレは今ホウアン先生の所で入院中でアリバイ有りなんですよーー!!」

ちなみに最初に調べました☆

「あ〜またやってるなー」

僕の背後から声。そう言いながらも、止めないのがビクトールさんのいい所ですね!!とりあえず、僕は茹でフリックさんを製作しようと、縄を下まで下ろしかけた。その時、

「カナタ〜♪すっごくキレイに百合咲いててねっお姉ちゃんお裾分け貰っちゃった〜♪」

まさか黒い百合をッ!?

バッ!と僕が振り向いたその先には、白い百合を嬉しそうに抱えたナナミの姿があった。

――――ふう、ナナミを疑ってた訳じゃないケド、ちょっと安心。

…そう言えば、

「ナナミ〜黒い百合って城の中で生えてたっけ?」

「え??白い百合なら一杯あったケド、黒いのは見た事ないわよ??」

「この城にはそんな花を作ってるやつも、売りに来るやつもいないぜ、」

「ビクトール…お前、もう少し早く助けろよ…;」

ぼやくフリックさんは無視!

――――――とすれば、外部の犯行ですか…、

 

 

はるばるハイランドまでやって来てみましたー。

 

「さ〜。キリキリ白状しろー。じゃないとジョウイのペット、ヒヨコのたまちゃんがどうなってもいいのかー。」

「か、カナタッ!?ああっ!!たまちゃんがっ!!;」

ぴぃぴぃと手の中で、たまちゃんが鳴く。…可愛いからカイルさんのお土産に持って帰りたくなります。元々動物は嫌いじゃないんです。…ただ、カイルさんのがもっと動物が好きで、カイルさんが僕より動物に走るだけで…(ぶつくさぶつくさ)

「違うっ!!僕じゃないッ!!信じてくれぇッ!!;」

「さーどうかな〜?たまちゃんの身にかけて誓えるかな〜♪?」

「あああああッ!!(汗)クルガン!シード!!;」

「お、またカナタが遊びに来てる。おーいカナタ〜カイルは元気か〜?」

「シード、今のカナタ殿に声をかけても、聞いてはいないぞ、」

その通りです。さすがクルガンさん。

助けを求めるジョウイをしり目に、僕は深く心の中で頷いた。

すると、今度は一つまた別の気配が増えた。むっ誰ですか?

「あら、あなた?何していらっしゃるの、それに同盟軍のリーダーの方もv」

「あ。お久しぶりです〜親友の奥さんー♪」

覗き友達のジルさんでしたか。

パッと見貴婦人。しかし、侮る事勿れ!僕も、結構ジルさんには煮え湯を飲まされてますからね〜。フッ。あれ?…って事は、

「私が送った花束は届きましたかしら?」

「はっ!ジルさん!!貴女が犯人だったんですか!?」

「ああ!!たまちゃんっ!!;」

しっかりとひよこ(心の支え)を確保して、ジョウイは避難する。…金魚のぴーちゃんはどうなってるんでしょうね?

「一体どう言う理由(わけ)であれを送りつけたんですか!?そのおかげで僕カイルさんに部屋から追い出されちゃったんですよ!?」

「あらv(嬉しそうな笑顔)それは是非見せて頂きたかったですわv嫉妬なんて、」

「えv?やっぱり嫉妬でしょうか嫉妬〜v………って、じゃなくて、」

「―――――呪いグッツを届けてほしいって以前約束しませんでしたこと?」

 

あ。

 

そう言えば、数カ月前の覗き現場で、シュウにするさらなる嫌がらせはどんなのがいいかと言って―――――

「ですから、私心を込めて黒い百合を栽培致しましたのよ?で、昨日ちょうど13本出来たので、花束にして贈らせて頂いたの、」

ハイ、黒と白のリボン、それに花言葉カード。と差し出され、受け取る僕。

「それは―――…ありがとうございます♪」

「どういたしましてv」

 

―――――――――――――でも、差出し名がなかったのはわざとですね?

ていうか、ビデオをも撮りましたね?(カイルさんの嫉妬現場の、)

 

 

でまあ、理由がわかったので、カイルさんと一旦は仲直り出来たんですケド、結局呪いグッツを送りつけようとしていたのがばれて口聞いてもらえなくなりました!(泣)くっ!!;こうなれば謝り倒すまでです!!